話題:もしも願いが叶うなら


友人のMとお茶をした。
彼と個人的に会うなんて初めてで、どんな表情で挨拶すれば良いのか分からなかったけど、すぐに私たちは元来からの付き合いであるかのようにプライベートなおしゃべりに華を咲かせた。
たった1時間半ほどの会合だったけれど私にとってとてもとても意味のある時間になった。



もしも願いが叶うなら、という風に書けば大げさかもしれないけれど私にとってはそのくらいの一大事に思える願い。
それは、今の恋人と一緒に住まうこと。できれば一生涯。
普通の恋人たちがみんな願うことだね。
甘い二人きりの生活。
けれど私と彼との恋はこれから大きな障壁を乗り越えなければそれを実現させることができない。
今は、彼はヨーロッパ大陸に住み私はこのちっぽけな島国で暮らしている。
いくら触れたいと願っても届かない距離。
遠距離恋愛はもうしないって誓ったのにな。




素直に、正直に話すことだと友人Mは言った。
どこのどんな親も願っていることはたったひいとつで
それは娘・息子の幸福だけだって。
そう言う彼の淡いブルーの瞳はやけに確信に満ちていて
私はついうっかり泣きそうになってしまった。
そうだね、心配する前に、素直にならなきゃ。
得意の変な策略はいらない。
私は、彼と居て、幸せだと
そう言うことがまず大事。




友人Mとは今日の1時間半で深く共感し合えたように思う。
大切なひとが一人増えた。
嬉しいことだ。
私はひとりじゃない。
もちろん貴方も。