マコト「中の人が袈裟を仕立ててくれるらしいわ」
まお「そういう準備はブログはじめる前にしときよ」
マコト「ネットの思い付き企画なんてそんなもんやで」
まお「それに中の人ってワーキングプアの見本みたいな営業職やん、袈裟の完成までどんくらいかかんの?」
マコト「いけるいける、まずはアタシの材料からな。墨衣のベースなんの捻りもなく浴衣セットから、後頭部も同じく」
まお「まこちゃんの顔って003やったんやな」
マコト「まおに至っては顔すら未定やけどなw」
まお「見切り発車にも程があんで……今までのコじゃあかんかったん?」
マコト「あー、それは名前ネタが仕込めへ……他のコにはお寺廻りの趣味がなかったからなんだョ♪」
まお「最悪の理由やな、ソレ」
マコト「んで前髪はPK011.からチョイスしてんねん」
まお「えーと、ごっついコントラストがはっきりしまくってはらはるように見えるんですが」
マコト「あー、ちゃんと染めるよ。明日の湿度次第やけど」
まお「そのペースで作る気か……うちのは輪袈裟でええで」
マコト「作らせるんや」
まお「当たり前やん」
マコト「えーと、ここは市川町でええんかな?」
まお「中の人、ものっそい適当やなあ……ところでまこちゃん、なんか楽しそうやんか」
マコト「あ、わかる? アタシな、こういう『いかにも地域密着型信者寺!』っていうんが好みやねん」
まお「新興宗教に注意し……ってそのへんの新興宗教はこんな気合い入ったとこはそうそうないかな」
マコト「ほんまな。なんぼ作りかけとはいえ、最初見たときは寺とは思わんかったで」
まお「ああ、ウチもやわ。さすがにあの出雲風の神殿が寺の境内にあるとは想像せんわなあ」
マコト「リニューアル後にまた行ってみよな」
まお「再来年の予定や言うてはったね」
神崎町寺野。
マコト「天気がもひとつやけど、それでも雰囲気のあるお寺やね」
まお「うん」
マコト「蓮如がどうたらいう石碑もあったし、縁起は室町くらいなんかな?」
まお「うーん」
マコト「……まお?」
まお「うん、あんな」
マコト「ん?」
まお「浄光寺言うたらジュゲムやんな」
マコト「ジュゲム?」
まお「うん、坊主戦隊ジュゲム」
マコト「南無南無しいお寺やったらどこにでもある名前やんか……つーか駒井悠はそんな知名度高ないで」
まお「むぅー」
マコト「雨、強なってきたな」
マコト「これはこれは」
まお「大っきいなあ」
マコト「そーいやなんで大仏はみんな胎蔵毘盧遮那仏なのか知っとう?」
まお「そら重要なホトケさんやからちゃうのん?」
マコト「ちゃうよ、そんなん金剛界とか他のんやったら重たすぎて自重で
あっちこっち折れてまうからに決まってんやん」
まお「いや、それはちゃうやろ、ちゃいすぎやろ……」
兵庫県神戸市兵庫区北逆瀬川町1-39
秘仏の本尊である薬師如来とは別に「兵庫大仏」がある。
最澄が開いた日本最初の教化霊場とされており、福原京遷都が
あったことともあいまって平清盛をはじめとした平氏との縁が深い。
マコト「それにしても最澄サンは眉唾モンの『日本初』とかが好きやな」
まお「まこちゃんあんまり失礼なこと言わんときや」
マコト「空海にコンプレックス抱きすぎや思うわ」
まお「お大師さんにライバル心を燃やすようになったのは後世の天台宗ちゃうん?」
マコト「まあ空海に負けたない気持ちもわかるけどな」
まお「なんで?」
マコト「そら国の期待背負って渡唐したエリートが私度僧の
虚空蔵求聞持チートには負けたとは思いたないやろ」
まお「まこちゃん、その言い方はいろんな方向に角たつで……」