内緒のお話

小中同級生の男の子と2人で飲みに行った。急遽出張でこっちに来たみたいで一緒に飲まない？と突然誘われて。スーツを着た彼は少し大人になったみたいだった。同級生のこと、お互いの身の上話に盛り上がる。友達として気にかけてくれる彼。感謝の気持ちが募る。卒業して連絡を取り合っている数少ない友達。友情としてのセックスは成り立たないのかなと色々思案した。彼も恋愛感情抜きのセックスを求めているから。ガードを高くしよう、寂しさを紛らわすためじゃなくてきちんと好きになってそういう行為をしようと心がけても、お酒を飲めば全てが緩む。緩む。セックスと心が繋がらなければいいのに。スキンシップやコミュニケーションの一つとして友情の一部としてセックスできればいいのに。そういう方がかっこよくて楽なのに。関係が崩れることが怖いし、彼が体しか求めないと認めたときの恐ろしさはない。でも私は彼を好きになることはないし彼もそうだと思う。新しい関係を築けるかもしれないいう期待もある。執着しない自信があればいいかもしれないと帰宅時電車の中で思った。