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(4)

人はスレ違う刹那、なにを想うのか。立ち止まることなく…
鎌倉の海で拾った貝殻が記憶のままにあり、濡れそぼる砂のような私が確かにいる。
哀しむは時空を越えて愛しむに変わる。

タイトルなし

(3)
赤みがかったゴールドの照明がカップルの洋服の色を変えていた。彼女の両手が絡みつくのに任した、つきだした彼の首に違和感はあったが、甘ったるい一杯のラテに沈む男女の優しく寄り添い会う形に、ウットリとしていた記憶の切れ端が蘇る。
床に櫛形のレモンが落ちていた。

タイトルなし

(2)
方言で語尾が上がる。。アルバイト学生の彼は男女を問わず他のクルーの間でも、愛すべき存在であった。体格はミドルで絶え間ない笑顔がシンパシーを促す。ある書店での勤務が終わると学生たちは格安の「白」がキープできるパブレストランに誘いあった。良き昭和の吉祥町の夕べはムーディなダンスで幕をおろす。

タイトルなし

「彼」
小さなたくさんの貝殻を握ったグーを差し出したら、丁寧に両手を合わせて受け取ってくれた人がありました。その時、
私は何故その人を選ばなかったのだろう


夏のサンダルの紐が切れた駅で「すこし待ってて」って。現れたその人が自分のスニーカーを貸してくれたけどサイズが大きすぎてスリッパのようになった時、
私は何故この人に決めなかったのだろうか。

庭の紫陽花の碧さがあまりにも美しかったから彼に贈ったら、照れながらも貰って帰ってくれました。

タイトルなし

so sad.

コツコツコツコツ春の足音
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