今日の光クラブが終わって、みんなばらばらに家に帰っていく。俺はというと、久しぶりにニコと2人で帰っていた。「タミヤ先帰ってていいぞ。」「何だよいきなり」ニコとの少ない時間をニコから消されるのは辛くて手を掴んで止めた。「いや、財布…忘れちまって」やましいことじゃなかった。ごめんと手を離す。あ、でもこんなチャンスみすみす逃せねぇ。「俺も行くよ」ニコは片目だけ見開いて「いいのか?」と聞いて来たから。あぁ、もちろんだ戻ろう。と来た道を戻る。光クラブでは、ゼラにジャイボがフェラしてて…ニコは信じられないと俺の制服の裾を握った。俺は大体予想ついてたけど、ニコは自分をアインツだと思っててきっと今の行為はあり得ないものなんだろう。いまのニコはほっとけねぇ。と、俺はひかりクラブのかくれ部屋にニコを連れ込んだ。「タミヤッ…なにするんだよ」「ほっとけねぇんだよ…」夜の部屋。季節は春から夏に移り変わる頃で少しだけ汗ばむ。「なぁニコ。」手をニコの右目の傷の方にやる、煩わしいとでもいうように細められる左目。「お前は、確かにゼラのアインツだよ」その言葉に安堵してくれたニコは、優しく目を閉じた。でもな、ゼラのアインツの前に「俺の友達で、いてくれよ」共有する体温、鼓動、熱。すべてが、友達のニコへのもの。「おう、」照れ臭そうにニコが呟いた。「それから、ニコニコ笑えよ」それは無理だって目を開いた。笑ってくれりゃいいのに。「お、お前と、いる時間は…蜜のように甘くて俺には…その、えっと」「無理すんなよ。ニコ。」甘い言葉はお前には似合わないから、それは俺が言ってやるからと、夜の部屋でニコにキスをする。お、耐えてくれてる。秘密の関係が途切れないことを願いながら、俺たちの夜は静かに過ぎて行った。
たみにこおおおお