おんなのこだもんね
The coldest place on earth という洋書を読みました。
感想書いちゃいます。
結末まで書いちゃいます。
ネタバレちうい。
まず、人類で初めて南極に行った人の話です。
英国人スコットさんのTerra Novaとかいうビューティフルな船と、諾威のアムンセンさんのFramっていう船が双方ともに南極を目指します。
アムンセンさんは最初は北極を目指してました、実は。
でも北極にはすでに米人の到着記録があったので南極に変更しちゃいます。
やっぱり人類初が欲しかったんだね。
そんなアムンセンさんは比較的旧式の犬ソリを利用して南極を目指します。
一方スコットさんは中々の最先端、モーターやら馬ソリやらを利用して南極を目指します。
一見スコットさんのほうが画期的で素晴らしく見えますが、この競争、賞杯はアムンセンさんのものとなります。
スコットさんの必殺最新型雪上車は早々に壊れてしまいます(´・ω・`)
そのうえお馬さんたちはあまり寒さに強くなかったのです(´;ω;`)
小型馬(ポニー)が次々死滅していくなか、スコットさんたちは人力でソリを引き荷物を運びます
。
もちろん進行速度はとてもゆっくりになっちゃいます。
その中でどんどん進んじゃうアムンセンさん、お犬様はなかなか寒さに強かった。
多めにお犬様を連れてきていたので(食料品など)荷物が減るたびにお犬様も食べちゃいます(´・ω・`)
酷い話に聞こえますがそれが上手に生きる方法でした。
結果としてアムンセンさんは先に南極に到着、そのひと月後にスコットさんたちが
到着、となってしまいます。
アムンセンさんはとても賢かったように描写されています。
倉庫を建てたアムンセンさん達、後から発見しやすいようにするためでした。
倉庫を立てなかったスコットさん達、彼らはテントでの生活が主でした。
スコットさんには奥さんがいました。
ある日、スコット夫人は英国に在する自宅で新聞を読みました。
【南極に、諾威人が到着。】
その記事を見て「どういうことなの」と茫然自失、その後涙を流したといいます。
私も泣いちゃう(´・ω・`)
そんなスコット夫人のもとにスコットさんが帰ってくることはありませんでした。
常に食料の足りていなかった彼らは、南極到着後、帰る途中遭難し、テントの中で息を引き取ります。
『私たちはここで死ぬ。どうか私たちを忘れないでほしい。そして私たちの家族を頼む。』
それが、スコットさんたちが手紙に書き記した最後の言葉でした。
ここで鳥肌。
アムンセンさんだって無計画だった。
とにかくスコットさんより早く到着したいがために早々に出発、しかし想像を絶する寒さにいったん引き返しちゃいます。
かわいい。
これはかわいい。
アムンセンさんは「みんなに迷惑かけちゃった(´・ω・`)」と反省。
これもかわいい。
なんせアムンセンさんたちは最初北極を目指してましたから、突然目的地が南極に変更になって船員たちから反感を買います。
みんなぷりぷり怒っちゃいます。
でも結局アムンセンさんと一緒に船旅しちゃうみんないい人。
のちに南極にできた基地の名前はスコット・アムンセン基地という双方を称えた名前になりました。
今でもスコットさんは英国では英雄として崇められているそうな。
もし彼らが生きて帰ってきたら、みんなの湧き上がる歓声の中、笑顔で手を振ったりできたんじゃないかと思うと…なんか……(´;ω;`)
そんなわけでこいつを読破しましたが。
なんという、なんという話。
これはつらい。つら。
結構何度も鳥肌立つ話です><
よかったら読んでマジ読んで。
えー洋書じゃん とか思う人がいるかもしれないけど英語はそんなに難しい単語使ってません語数も5500くらいですなかなか読みやすい。
今までいろんな洋書を読んできました(読まざるをえなかった)がこれはいい。
たぶん一番いい。
そんなわけで推します。
もうごりごり推します。
読んで(`・ω・´)
そんなかんじ