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おしごとの話


こんばんは。

ついに初めての入居者さんがいらっしゃいました。

最初は笑顔の可愛らしい人だなぁ。
そう思っていたんですがね、人生そんな簡単にいくもんじゃありませんね。

とにかく帰りたがるのです。
当然です、誰しも自分の家が恋しいのです。
いざ見ず知らずの環境や人の中に入っていくだけでも辛いのにね。

帰りたがるのは構わないんです。

が、グループホームというのは、出入り口に鍵が掛かっており簡単に外へ出られない仕組みになっています。
認知症なので体は元気ですから、人によっては脱走するんですね。

それで、扉を前にして
「ここあかんのかね、はよ帰らんにゃ家が心配じゃ」
と言うわけです。

そりゃもう何回も。

おかしいねー扉開かんねー。
ここ泊まっていきんさい、明日考えようか。

私も何回も同じはぐらかし方をしました。
その度、初めて聞いたような反応をしてまた席につきます。
繰り返していくと、なんだかこっちも帰らせてあげたいと思うわけですよ。

その反面、接してみて、この人はもう1人で生きるには厳しいんだとも感じました。
家を離れたお子さんもそう思ったからここにきたわけですが。

試しに帰り方を訪ねてもあー、わからんねぇ忘れてしもうたって答えるんですから一人じゃとても家に帰れそうにない。
ならばきちんとお世話…というか介護をやっていき、施設を好きになってもらわなきゃならないですよ。
そもそもお金もらってるんですから当たり前ですね´ω`

記憶は薄れても感情が消える症状ではないし。
家族にも簡単に会えないし、入居者さんが感じている不安というのは想像絶するものなんじゃないんだろうか。

けして悪い相手ではないです。
認知症といえど話してみると明るくて元気な普通のお年寄り。

これから時間をかけて相手を知っていかなければ。
先は長いし頑張ろう。

それとは別に原稿も地道に頑張るぞ。
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