話題:カラオケで歌った曲


すこしファッションに気を遣って待ち合わせ場所に向かうわたし。
普段は着ないひらひらした服を身に付けて歩いてるけど、絶対これ似合ってないよな……不安だ……

そんな不安を引きずりながら待ち合わせ場所の駅に到着。


親友「よぉ、早かったな」

わたし「えっなんでいるの!?まだ待ち合わせの一時間前だぞ!?」

親友「どうせお前は早く来ると思ったんだよ」

わたし「まさかストーカーか!?」

親友「どうしてそうなるんだ!?」

わたし「あ、そういえば新しい服を着てみたんだけど……」

親友「やっぱり新しい服か。かなり似合ってる。可愛いじゃん」

わたし「やめろ褒めるな!恥ずかしいんだよ!」

親友「恥ずかしいんなら、なぜ着てきたんだ……」

わたし「しゅ、修行のために」

親友「自分に厳しいんだな……」


こいつの誕生日くらい、素直になりたいものです。
褒められて良かった。安心。


ひらひら揺れるスカートにうんざりしながら親友とカラオケ店に入店。


歌った曲の一部

KiLLiNG ME / SiM

わたし「お前にこの曲を捧げるよ」

親友「お前は俺に殺されたいのか」

わたし「やっぱり自分に捧げるよ」

親友「おっと、一気にテーマが重くなったぞ」


英雄 / doa

わたし、親友「男ならあああああああああ!!!」

わたし「ハモるなよ!」

親友「いや、俺が入れたんだが」

わたし「ハモりたいんだよ!」

親友「どうすればいいんだ……」


聲 / 天野月子


親友「お前、歌上手いよなー」

わたし「いきなり褒めるな!」

親友「なんで声が震えはじめたんだ」

わたし「恥ずかしいんだよ!」


そんなこんなでカラオケを楽しみました。

帰宅途中、熱唱した疲労でふらふらしていると親友が手を差し出してくれた。


わたし「なんだよいきなり……」

親友「ふらついてるから心配なんだよ」

わたし「大丈夫だよ?わたし世界一タフな女だから」

親友「やかましいなぁ。無理ばっかすんなよ」

わたし「……ごめん、手借りるね」

親友「なんならおぶってやろうか?」

わたし「アホか!恥ずかしいわ!」


わたしの手より、はるかに大きな手をぎゅっと握ってみる。なんだか落ち着く。


わたし「……ごめん、やっぱりおぶって」

親友「え!?お前スカートだけど大丈夫か!?」

わたし「大丈夫じゃないからおぶってもらうのさ!」

親友「……仕方ないなぁ」

わたし「すまんのう、じいさん」

親友「気にするなよ、ばあさん」

わたし「誰がばあさんだよ!ぶっ飛ばすぞ!」

親友「おぶらないぞ」

わたし「ごめんなさい」


軽々とわたしを持ち上げる親友。やっぱ男の子ってすごいなー。
ちょっと肌寒いから、暖かい人肌がうれしい。

たくましい背中と、筋肉質な腕に支えられてると安心してしまうのがちょっぴり悔しい。
なんかむかついたので思い切り腕に力をこめてやった。


親友「なんで抱きついてんだお前」

わたし「殺意の表れだよ」

親友「なるほど、チョークスリーパーか」

わたし「そういうこと」


くそっ、抱きついてるわけじゃないからな!