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遠い道のり


これでいい

これで
大丈夫


ここで
頑張ろう


そう
なる
はずだった





甘かった


遠いね


いつになったら


うまく行くんだか


負けるわけにはいかない


明日から


頑張ろう


負けない



何もない


あるのは

ただ

どこかの誰かが

必要として
作り出した物ばかり

食べられて

使えて

消耗してしまえるもの

既存という消耗品


かけがえのない

今という
一瞬の為に


人は生まれ

育ち

生きる事を選ぶ


それは
死に至る事を選ぶ事

ひらめきも
まぶしさも
とまどいも

心と体

頭があるからこそ

5体が
不満足でも
満足を満たす事を
憶える


何もない


何かを得て

何かを成しても


何もないのだ


それでいい


何かを残す気がなくても
残る記憶

生きた証が
記憶に

命という
器に記憶として
残る


人体の記憶など

生まれ育った環境に左右され

遺伝形質の名残に過ぎない場合もある

地球の歴史を
模倣した遺伝子

自分だけの
遺伝子を残す事だけが

遺伝じゃない


かすかな


小さな絆


決して消す事のない
心の傷

心の絆


決して消えない
命の絆


今 俺はここにいる


何もなくても

生きてゆける


だって
生まれた時には

何も手にしてないもの

自分の手を握るくらいか


その手には

親の愛が入っていたと

思いたいだけ


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