話題:二次創作小説
*ルカカイ
カイトが犬に成り下がるまで
女×男注意
「カイト、これでアイス買ってきてもいいぞ」
そう言われて俺は、マスターから小銭を受け取る。これは俺の曲がランキング上位に入ったから、そのご褒美。
「ありがとうマスター」
そう言って俺は家を出る。
「こんな寒いのによくアイスなんか食えるよな」
だが、これを提案したのが彼女だったとは、この時の俺は知るはずもなかった。
俺の家には世話焼きなめーちゃんと、純粋で頑張り屋なミク、無邪気なリンとレンが住んでいる。最近はマスターがルカを購入したから、家は更に賑やかになった。
俺は何故かルカに嫌われていて、口をきいてもらえないけど、めーちゃんはご飯を作ってくれるし、ミクとは一緒に歌うし、リンレンとは一緒にダンスのレッスンをしたりして仲は結構良い。マスターとの関係も悪くないし、毎日が楽しくて充実してる。
心の底から澄んだ歌を歌えて俺は幸せだった。
「暗くなっちゃったな、早く帰ろっと」
青いマフラーをしっかり巻き直し、アイスの入った袋を持って店を出る。
だが、すぐに俺は異変に気付いた。
足音が俺の後を付いて来る。
早歩きになると足音も早くなり、俺は怖くなって走り出す。すると、目の前に男が数人行く手を塞ぐように立っていた。
「な、なんなんだよ」
「アナタは自分の罪に気付くべきなのよ」
聴いたことのある声。俺はゆっくり振り返る。
朧月を背中に、ルカが立っていた。
優雅にそのピンク色の髪を揺らし、彼女は近付いてくる。
俺はそれが酷く恐ろしく感じて後ずさった。だが、俺は男達によって羽交い締めにされ身動きが取れなくなる。
「やめっ、離せっ!」
「お姉様は私のモノ……あなたが触れて良い存在ではないの」
ルカの冷たい指先が頬に触れ、次の瞬間頬に酷い痛みと熱が走る。
勢い良く打たれた。
僅かに感じる、血の味。
「たっぷり教えてあげますわ、あなたがどれだけ罪深い存在なのか」
舌が唇の端に出来た傷口を這う。それを合図に複数の男の手で服をはぎ取られた。
「……ぁ……、やだ……っ、離して」
体を這う太い指が、俺のナカへと入り込んだ時、あまりの苦痛に涙が出た。そんな俺を恍惚の表情でルカが見下す。ルカの足下で俺は這い蹲り、同じ男に組み敷かれ、心を汚される。もう二度と歌を歌えない、そんな気がした。
「いやだっ、もういやだ!」
泣きながら叫んでも、手は止まらずに欲に満ちた男達に弄ばれ俺の意識は途切れる。
最後に見たのは、ルカの冷笑。
「……」
俺は言葉を持たない。
「ふふ、上出来ですね……あなたは犬のように地べたを這いつくばっているのが似合います」
俺は意志を持たない。
ただ主<ルカ>が命じるままに動く犬。主を喜ばせるための存在。
主の靴に舌を這わせると、頭を撫でられた。なんて至福のひとときなのだろうか。その細くしなやかな指先が、服を纏わない俺の素肌に直接触れて、体が熱く火照る。指先が熱の塊に触れ、
俺は――。
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