何かが哀しいのでは無く、本当は、哀しいという事が哀しいのだ。




―――僕はアンドロイド。
愛を知っている。

―――僕はアンドロイド。
哀を知らない。


“愛を知っている”アンドロイドが愛する人を喪った時、“哀を知らない”アンドロイドの心のなかに生まれる感情は果たして―――


「彼女と過ごすこれからの日々分の、僕のメモリが空のまま終わる。それだけ。……それだけです」



作世界披露会及び創作メモ帳
って事でただいま打ってる短編成り。