眩しさにおぼれる弱さ またわたし
ひとり道化にまわってしまうの


「激情のその渦に身を投げ出すな」
理性の切れ端綱か鎖か


啼けるほど甘い痛みに酔い痴れて
きっとやめます だから今だけ


先見えぬ海路を進む勇気なぞ
あればとっくに身投げしてよう


他でもない此の手によって引き裂かれ
散った想いは行く当てもなく


堅く閉じ傷つくことを避けたのです
そうでなければそうでなければ


自衛した弱いわたしに残るのは卑小な心臓ただ一つきり


夜が明け今日もあなたを見れたからわたしの目玉はさぞ浮かばれるでしょう



これまでと変わらぬ明日の為ならば
泣き面にだって笑顔を被る



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話題:短歌・俳句・川柳
いつもの短歌の話題は1記事に1首がルールなので、複数の短歌を一つの作品として出したかった今回はこちらを利用させていただきました。