話題:ひとりごと

いろいろと、考えてしまうのよ。
ないもの、存在を証明できないものをいくら考えたって仕方がないのに。

いま、水張りされた紙みたいな心模様。
小さな小さな一滴でも、じんわりと広がってく。
嬉しいのも、楽しいのも悲しいのも。
それらは、私をカラフルにするのだけども。
この、憎しみと怒りなんていう濁った色が私をずっと醜くさせる。
それが染み込まないように慌ててふき取るのだけど、少しずつ暗くなっていく。
私の中に、アクリル絵の具みたいに強い色があれば、上から何事もなかったかのように見えなくできるのに。
弱い私には、自分を見いだせないあやふやな私にはないもので。
弱い色を重ねて強く綺麗に見せようとしているのに。
こんな、まっくろ消せやしないの。

でも、それでも、
少しずつ、少しずつ、きれいな水を周りからもらって、垂らしていけば

きっとまた、色が見えるかも知れない。