竜の涙について。

まず、最終論の舞台になっている五ヵ国が争う大陸の隣にある大陸のバダップが生まれるよりずっと前の話っていう設定です。

竜(最終論でいう妖魔を含む)を食べて、そこに住む人間は竜の力を得ることが出来ます。そもそも、厳密には人間ではなく妖魔に近い種族で、隣の大陸から飛来してくる多種多様な竜と人間に近い妖魔とのハーフみたいな。他の妖魔より竜の力を得やすい感じです。此処の大陸の人間の一部が移住して、最終論の舞台となった大陸の西の国の発展に携わり、連邦議会の権力者です。妖魔を排除する側の西の国の権力者が妖魔の力を持っています。同じ力を持つ者(妖魔)はいらないって思想。ベータの母親も竜食文化を持っていた移住者の子孫。その為、妖魔を抑える力を持っています。

竜の子守唄に出てくるイザイアは同一人物で、竜の涙後に隣の大陸の最終論でいう西の国あたりに移住したあとベータが亡くなった際に“私よりイザイアが長く生きること”を世界樹(円堂)に願ったので共に死ぬことが叶わなかった。そのとき、ベータの得ていた黒竜の能力が全てイザイアに還り、不完全だった竜が完全な竜に。その為、竜の寿命の長さとベータの願いで死ぬことが出来ないイザイアは世界樹(円堂)に“記憶を失うことで、ベータと共にいた自分を世界から消して欲しい”と願い、記憶を失う。なので、改めて転生したベータに出会っても何も反応を示さなかったわけです。

鳳凰は、世界樹に住まう妖魔ですが代替わりの際に、後継の卵を一つ竜に託します。大人になるまでは非常に弱く、他の妖魔にとって大変魅力的な餌のため狙われることが多いからです。竜は鳳凰以上の力を持つので狙わず、縁を結んだ者を守ることから鳳凰の守護に選ばれます。稀に鳳凰の守護をどうしても完遂出来なくなった竜が人間に託すこともあります。

とりあえず、深淵に眠る→竜の涙→竜の子守唄の時系列です。
そして、イザイアは同一の竜。ただし子守唄では記憶無し。ベータは一度転生済み。子守唄のアルファは竜の涙のアルファの後継。