話題:二次創作小説
!!シズイザ
!臨也がデレ
!意味不明
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世界で、一人だけ。
美しい君に言う。
「・・・ってぇ」
臨也は打ちつけられた頭を手で押さえた。少し腫れ上がっていることから、たんこぶができているのだと悟った。
狭い路地裏では逃げ場所もない。まともに静雄のこぶしを喰らって倒れこんだ先には廃材とごみが置いてあるだけだった。そこに頭をぶったのだ。
ここに誘い込んだのは自分とはいえ、まさか振り向きざまに一発来るとは思っていなかった臨也は少し腹が立って、からかってやろうと倒れこんだまま口を開いた。
「ちょっとはさぁ、力の加減ってものを覚えろよ」
あー痛い痛い。大げさに嘯いて見上げると、静雄は眉間にしわを寄せたままだがそれ以上手を出そうとはしない。
いつもならすかさずに飛んでくる罵声と何か(何かは、何かだ)が来ずに拍子抜けした臨也の目に飛び込んできたのは、静雄の手。
その、握り締めたこぶしが震えていた。
「・・・悪かったな」
逆光とサングラスでよく顔が見えないが、その謝罪と震えるこぶしで臨也にはわかった。
―何で君が傷ついたような顔をするのさ。
心底殺したくて憎い臨也のことでも、傷つけたらそんな顔をするのか。
―そんなだから、シズちゃんは俺のこと殺せないんだろ。
性 別 | 女性 |