話題:怖い話
それは私がまだ小学生だった頃。
いじめられっ子の私は、帰宅時も一人でした。
でも慣れっこだったので、気にはとめていませんでした。
すると帰宅途中の通路に白い車が停まっていました。
こんな何にもないとこに変なの。と思ったことを覚えています。
私は、その車を追い越し、てくとくと家へと歩き続けました。
ん?
途中で異変に気付きました。車の音が聞こえるのです。しかも、ゆ〜くりと。
後ろを振り向く、さっき停まっていたはずの車が私の歩調に合わせるかのように、ゆ〜くりと動いているではありませんか。
私が走ると、その車も速度を上げます。私が歩くと、その車は速度を下げます。けっして私を追い越そうとしないのです。
もしかして…また変態?
変態者慣れしていた私は、そう考えました。
兎に角、逃げなきゃ!
私は全速力で走りました。
私は集合住宅に住んでいたので、そこまで行けば安全のはず。大人の人が外にいます。
案の定その車は、私が集合住宅入り口に入り込むと、何事もなかったことのように去って行きました。

私は親に話しました。
父は怒って、警察に連絡しました。
警察からの答えは巡回します。とのことだったと記憶しています。
しかし、この話は、それで終わりではないのです。
次の日も次の日も、私はその白い車に付きまといされることになりました。
子供でしたので、ナンバーをひかえるなどもしておらず、同一車かどうかは分かりません。でも白い普通車だったのは覚えています。
因みに巡回すると言っていたのに、帰り道でパトカーを見かけたこともありません。
もう親に言っても無駄だなっと思ったので、近くにあった工場に助けを求めに入ったこともあります。
ただ、ついてくるだけとはいえ、けっこう怖かったです。
まあ、その後しばらくしたら見かけなくなりましたが、あれはいったい何目的だったのか?
今でも考えると、ちょっと怖いです。