ブリアトーレ(1)
「なぁなぁ、ちょっ聞いてくれる?」
ブリアトーレ(2)
「なんや?」
ブリ1
「あのな、今日聞いたんやけど、仮装パーティーてショボいとブーイングされるらしいで」
ブリ2
「マジで!? お前、そんなん言うたらブーイング確実やん!?」
ブリ1
「お前もそう思うか? んでな、考えたんやけど、できるだけ装備増やさへん?」
ブリ2
「まぁ、それが安全な方法やけどな… 金が無いねん!!」
ブリ1
「そんなん知ってるわ 俺かてブリアトーレやぞ?」
ブリ2
「せやな、お前も一応はブリアトーレやもんな」
ブリ1
「一応ってどういう事やねん?」
ブリ2
「まま、細かい事は気にすんなや それより装備の事や」
ブリ1
「暇な時間あったから一応は調べてみたんやけど… ゴーグルと鞭なら手に入るな」
ブリ2
「お前は本当に暇な奴やなぁ」
ブリ1
「え、何? わざわざ調べたのにその態度なんやねん?」
ブリ2
「いちいち気にすんなや!! お前も細かい奴やなぁ」
ブリ1
「お前がもうちょい丁寧に扱ってくれたら、こんなんならんで済んでますぅ〜」
ブリ2
「丁寧に扱えばいいんか? 例えば、どんなん?」
ブリ1
「例えば――ジェンガとか?」
ブリ2
「お前、よりによってジェンガって…」
ブリ1
「いや、何か上手い例え見つからんかってん」
ブリ2
「まぁ、ええわ。 ほんでゴーグルと鞭はナンボするん?」
ブリ1
「ゴーグルは1500円」
ブリ2
「なんや!! 安いやん!!」
ブリ1
「ただ、競馬用の鞭は9000円するわ」
ブリ2
「たっか!? そんなん誰が買うん!?」
ブリ1
「騎手かレイヤー? でもな、乗馬用の鞭は1500円で買えんねん」
ブリ2
「だったらそっちでええやん。 仮装パーティーでしか使わんし」
ブリ1
「お前、それでええんか? 本気の仮装せんでええんか?」
ブリ2
「メットもズボンもブーツも揃っとらんのに良く言うわ」
ブリ1
「確かにメットもズボンもブーツも揃っとらん。 でも、全力で仮装すんのが俺らの意地ってもんやないんかい!?」
ブリ2
「お前、昔からそういう無駄なこだわりあるよな? 第一、金無いんやからどうしようも無いやんか? 飲み代払って、公共料金払って、仮装代出したら生活費無くなるやんか?」
ブリ1
「確かに、普通なら生活できなくなるわな」
ブリ2
「なんや? 何かあるんか?」
ブリ1
「お前、JCって知ってるか?」
ブリ2
「何やそれ? 女子中学生か? 中学生は金持ってへんぞ!?」
ブリ1
「ちゃうわ!! JCってのはジャパンカップや!!」
ブリ2
「ジャパ…? 聞いた事無いな」
ブリ1
「明後日開催される競馬のG1なんやけどな、それに勝ったら金も入るんちゃうか?」
ブリ2
「そんなんあるんか? 初めて知ったわ」
ブリ1
「ほんでな、勝ったら競馬用の鞭、負けたら乗馬用の鞭を買うってのはどうや?」
ブリ2
「うん… なんか良く分からんけど、やってみよか? お前、崖っぷち強いしな」
ブリ1
「よっしゃ任せとき!! いっちょ実力みせてやるわ」
って話し合いが僕の中で行われました。
なので、JCは当てないとガチでヤバくなりそうです
ギザヤバス!!