第一章:双子の姉妹-15
姉妹と熊は暖炉の前に並び、紅華は熊の毛皮を、雪乃は紅華の髪を梳いていた。冬の厳しさが和らぎ、もう少しで春が来る。雪乃と紅華がこの世界に来てもう少しで一年が経とうとしていた。背中まであった髪は腰まで伸び、二人は互いの髪を梳いて手入れをしていた。
「二人の髪は綺麗な黒髪だね。濡れた鴉のように艶やかで綺麗だよ」
紅華に毛皮を梳いてもらいながら熊はのっそりと頭を上げ、黒髪の姉妹を見つめた。
「そりゃあ、生粋の日本人だからね」
「紅…」
自慢そうに笑う紅華を雪乃はたしなめた。紅華は慌てて口を閉じるが、熊は目を丸め聞き返した。
「ニホンジン…?」
紅華の言葉に興味を持った熊に二人は困惑した。けれど雪乃はすぐに取り繕うように笑い、熊の前に腰掛けると唇に人差し指を当てた。
「熊さんは特別よ。本当は私達と、この村人達だけの秘密なの」
「秘密なのかい?」
「そう。私達はね、本当は別の世界から来たの」
「え?」
「信じられないでしょう?でも本当なの。私達のいた世界には魔女も魔法も存在しないし、この世界よりも技術は発展していて、電気やガスが使えるの」
目を丸める熊の頭を撫でて雪乃は笑った。その笑顔にはどこか寂しさが伺えて、嘘をついているように思えなかった。熊が雪乃を見つめていると、紅華は熊の背中に顔を押しつけた。
「あたし達ね、お母さんの本当の娘じゃないの。お母さんはお父さんを亡くしたショックで心の病にかかっていて、あたし達を娘と思い込んでるんだ」
「…それは…このままでいいのか?」
「罪悪感はあるよ。でもお母さんはあたし達を必要としてくれるし、あたし達ももう、ここから離れられない」
「しかし、君達の本当の両親は…」
「いないよ。一歳の頃に死んじゃったから覚えてないし、あたし達はずっと施設で育ったから」
突然の告白に熊は動揺した。別の世界とか、本当の両親とは死別しているとか、何もかもが突然だった。けれど熊は一つだけ納得した。平和の象徴の言い伝えである双子の姉妹の存在が今まで知られていなかったのには、こんな事情があったからなのだと。言葉が見つからず黙り込む熊を覗き込み、雪乃は熊と額を合わせた。
「お願い、熊さん。このことは内緒にして。特にお母さんには秘密よ。私達はお母さんの心を利用しているけど、心からお母さんを大切にしたいと思ってるの。お願い」
「…わかった。しかしいずれ時が満ちれば君達は国中に存在を知られることになる。たとえ世界が違ったとしても、君達は双子の姉妹なのだから」
「…そうね。できれば時は満ちてほしくないわ」
そう悲しく笑い、雪乃は熊の鼻先にキスをした。
「秘密を守ってくれるお礼」
次に柔らかく微笑む雪乃に放心して、熊はぐりぐりと頭を雪乃の胸に押しつけた。
「何照れてるのよぉ」
熊の行動が照れ隠しと気付いた紅華は茶化し、熊は前足で耳を塞ぐとそのまま不貞寝してしまった。
今日から同じ子会社に入社した女の子が親会社に来ました!この子も21歳だって、若いね!
でも残念ながら別の工場に持っていかれちゃった…。親会社の工場は2つに分かれています。素直でいい子そうだったのに残念(´・ω・`)
あ、もう1人の21歳の子はずっと休んでいます。前に辞めるといって私が入社した日に出戻ってきたみたいだけど、今度こそ辞めちゃうのかな…。
今日で2週間目の出勤を終えました。ちょとした失敗をしておばちゃんに相談したら、「うちらだってしょっちゅうやったし、そうやって覚えていくんだから大丈夫だ!」って笑ってアドバイスを頂きました。親分(というあだ名の部長)に部品の紛失を報告に行けば、「予備があるよ」っと予備を出してくれました。
みんな親切で優しい!!(泣)
ここを簡単に辞めるのはもったいないよ。確かに平均年齢は高いけど、その分みんな達観してるから心が広い。居心地がいいです。
話は変わり、「おからだから」というお菓子にハマっています!めちゃ美味しいです!
お母さんがパチンコで取ってきたのを貰ったのですが、会津の仕事に行っているときにおやつに食べたのですよ。もう美味しすぎて息を飲みました(笑)
メープルが好きな人にはおすすめです!ただ少し固いのでお気をつけください(*^^*)
25日締めの月末払いって聞いていたのに、今日お給料を貰いました。ん?
あ、前の会社と同じで手渡しでした。いつまで経っても口座を聞かれないと思ったらなるほどね!
全くもって説明がないの。通勤距離を聞かれたのも24日だし…適当すぎる(笑)日にちがあまりないし親睦会の会費は今月は取らないって言ったのにしっかり取られていた…いろいろ大丈夫かな、この会社(^_^;)
あ、車のナンバーとか車検?とかとかコピーを取って提出とかもないの。適当だね(笑)
最初は下請け社員として親会社に行くのが派遣と変わらないようで抵抗があったけど、親会社に行っている現状の方が楽だと思いました。親切な人ばかりだし、きちんと教えてくれるし、仕事は自主的に動くんじゃなくて持ってきてくれる!今まではリーダー的な立場で毎日ピリピリしていたのが、今ではこんなに楽だよ!
休み時間を一緒に過ごしているおばちゃん達は年齢が50歳以上と親とあまり変わりませんでした。優しいです。よかった、嫌味な怖い人じゃなくて(*^^*)
会社の方には少し不安があるけど、そこは後々突っついていきたいと思います。
目覚ましをセットしてお昼寝しようと、うとうとしていたら着信があって起きたら非通知でした。
無視していたら留守電が入っていて、無言でぶつり。
えぇーわざわざ留守電を入れる理由は何?
眠気は吹っ飛ぶし(´・ω・`)
これは、せっかくの休みを寝て過ごすのはもったいないよという事ですかね。そういえばどうして非通知設定なる機能があるのでしょう?知られたくない気持ちはわかるけど、悪戯に使っちゃ駄目ですよ。