こんばんは。
すみません、放置で…
事情が変わり携帯端末が使えないので、どうしてもサイトの編集ページに入ることが出来ません。
そこで現在、スマホに対応しているエムブロさんのサーバーをお借りして新しくサイトを作っております。
完成次第こちらのページにてご連絡、URLの記載を致しますので今しばらくお待ち頂きたく思います。本当にごめんなさい。
では久々にディノヒバを此方に置いていきます。
今回は裏は含みません。
何か希望がございましたらブログコメントよりお願い致します。
拍手やらのサーバーにもスマホが対応していないらしく、コメント頂いても確認出来ないんです…本当に申し訳ないです。
ディノヒバ短編
『ドラマ』
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目の前の彼等は涙を流して互いに抱き締め合った。
白に包まれる部屋は何処かの病室らしく、血色の悪い顔をした男はもう起き上がる事も儘ならない様子で、ベッドの脇に腰掛けた女は瞳に大粒の涙を沢山浮かばせて男に覆い被さるようにして抱き付いている。
男はそんな女を悲しげな瞳で見つめ、泣いて震える背を力無く抱き締めていた。
そんなシーンから画面が切り替わると、次に映し出されるのは1つの墓の前で泣き崩れる先程の女。
墓には鮮やかな花が飾られ、線香の細い煙がゆらゆらと空に登っていく。
女は幾つも流れる涙の跡をハンカチで拭い、濡れた瞳でその煙の行く先を見上げた。
そこで寂し気な曲と共にエンドロールが流れ、僕の隣に座っていた金髪の男が身体を寄せた。
「寂しくなっちまった」
言いながらぎゅうぎゅうと抱き締められ、そのまま腕を引かれたかと思うと膝の上に乗せられる。
向かい合うように座り目線が少し高くなった僕の瞳を、ディーノの蜂蜜色の瞳が覗き込んだ。
「たかがドラマだよ」
「分かってるさ。でも、もし俺があの男の様になっちまうなら、お前もあの女みてぇに泣いて悲しむのかと思って。」
「泣く訳無い。寧ろこんな暑苦しい奴が消えて精々するね。」
えーひでぇ、と笑いながら髪を雑に掻き撫でてくるディーノの顔はやっぱり寂し気で、何故か胸の奥が締め付けられる様な感覚がした。
はぁ、とわざとらしく大きな溜め息を吐いて、目の前の鮮やかな金髪を両手で思い切りわしゃわしゃと掻き回し返す。
「だけど、僕以外のせいで貴方が死ぬのはムカつく。」
「病気でも?」
「病気でも。…貴方が死んで良いのは、僕がこの手で殺めた時だけだよ。」
「きょうや…」
見るからに分かりやすく、パッと音がしそうな程明るくなるその顔に呆れながらも、更に強くなった腕の強さに身を任せた。
少し痛むが、暫くの辛抱だ。
中々我慢強くなったなと我ながら思うが、この男のせいで変わっていく自分を考えていると切りが無いのでやめた。
「それってすげぇ殺し文句だな、言葉通りだけど」
「嬉しそうな顔して、殺されたいってことかい」
「ははっ、今はまだ死んでらんねーよ。お前だってそんなこと言って、ほんとは俺に死んで欲しくなんかねーだろ。」
「馬鹿なの、それとも頭沸いてるのかな、ああ前からそうだったね」
「可愛いなもう!照れんなって!」
「殺すよ」
作り話のテレビドラマに、影響されて勝手に悲しむこの人を見ていると、何だか面白くなった。
普段見ないテレビでもこんな楽しみ方があるのなら、今度は敢えてそれを見せてやって僕は秘密でそれを楽しんでやろうかと思う。
そしてもっと、馬鹿みたいに僕を欲しがれば良いんだ。
終わり。
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久々に書いたのでワケわからないモノになってしまいましたが、大目に見てやって下さいすみません。
よく分からないまま今夜は布団に入るとします。
お待ち頂いてる方にはご迷惑をお掛けしますが、どうか見捨てず、温かな心でもう暫くお付き合い頂けると幸いです。
では、またディノヒバでも書きに現れます。