2011-9-22 23:25
なんかよくわからない会話文
どこかのネタに使えるんじゃないかと思いつつポチポチしました。
雰囲気文だな!
24歳鬼弥
「有人って賢そうに見えて馬鹿だよね」
「意味がわからん」
「わかってるように見えてわかってないってことだよ」
「追う人の気持ち、わかってると思ってるだろうけど全然わかってない」
「本当は、追いたいんでしょ」
「追われるより追いたいんだよ、有人は。そりゃあ有人の勝手だけどさ、肝心なことが曖昧なくせに振り向いたりしないでよ」
「嬉しいけど余計に辛くなるから」
「皆の気持ち、わかってないわけがない。だって有人も悩んで、悩んだ後の行動だろうから」
「だから皆は有人の背を押すよ。信じてるし、有人がやりたいようにしてほしいと思ってるから。それでも有人が皆のことを大切に想ってることを知ってるから」
「でも、ずるい」
「触れたと思ったらすぐに別の場所に行っちゃう。諦めそうになったら、ふらっとそっちから来て」
「そういうとこ、昔から変わってない。ちょっとタチ悪いよ」
「有人の皆に甘んじてる所も、心の中では帰ってきてほしいとずっと執着してる私達も」
「ずるずる延びて、まだ同じようなことしてる」
「そういう言葉を、お前達から聞くことはあまりなかったな」
「いつだって背を押してくれて、俺を支えてくれた。今だってそうだ」
「だが本音を聞けるのはいつも遅れて、すでに何かが壊れた後だった」
「確かに俺は人を引く側の人間でありながら、先行く人を追っている。性に合ってるのかもしれないと思うほど、その行動には納得しているし満足感もある」
「だが弥生、お前は一つ間違ってるぞ」
「何?」
「お前が俺を追ってるんじゃない、俺がお前を追っているんだ。いつもいつも、それこそ昔からな」
「お前はいつだって自由で、現れては消えての繰り返しだった。いや、だったというのは違うな、今も同じだ」
「俺がどれほど見ていてもいつの間にか姿を消してしまう。探しても探しても中々見つからなくて、突然現れては呑気な顔でヘラヘラして」
「お前が消えたあの時、俺がどんな思いを持ったか。お前は知らないだろう?」
「虚無感しかなかった。今まで触れていたはずが空を切って、何が起こったのか理解できなかった」
「理解した後は絶望と虚しさと後悔ばかりで、そのくせ腹の中には言い表せないほどの混ざり合った何かがあった。怖くて仕方がなかったんだ」
「身近にいた存在が、背を預けていた存在が一瞬で消え奪われた俺の気持ちがわかるか?」
「立っていられないほどの目眩を覚えたのは初めてだったよ。自分が今までどうやって立っていたのかも忘れるぐらいにな」
「有り得ないと思うか?情けないと思うだろうな。実際、俺だってそう思う」
「それでも共にいたかった。お前なしじゃ考えられないぐらいに、いつの間にか俺の中でお前の存在は大きくなっていたんだ」
「だから俺はお前を追った。離さないと誓った。その思いはずっと変わらずに今も俺の胸にある」
「いつも消えるのはお前の方だぞ」
「そして、見つけるのは俺だ」
「これでもまだお前が俺を追っているというのか?」
「なんていうか、どっちもどっちな気がする」
「それが正解だろうな。現にお前はまだ俺の言っていることを半分以上納得してないだろう」
「よくわかったね」
「何年一緒にいると思っているんだ」
「それもそっか。じゃあ私も有人が思ってること当ててみようかな」
「ほう?」
「私がいくら何を言おうとも、自分の考えてることは絶対に曲げない。曲げる必要がないから。」
「まるで俺が自分の考えだけで生きているような言い方だな」
「それは違うよ、…なんて私が言うことも予想済みか。わかってて言うなんて意地悪だよね有人」
「それこそ今更だな」
なんかよくわからんから終わり