2011-5-10 21:38
やっぱ1限から6限まであると眠いわ…。
今日はガゼルいただきましたよ!うふふふ凍てつく闇を教えてもらいました(´∀`)次はバーンがくる予定なので楽しみです(笑
あっ、あれまだ貰っない…!いいや明日いただこう。私も練習しなきゃなあ…にしてもダイヤモンドダストにグッとキターなのは驚いたぜ。まあガゼルは私の贔屓がすごく入っていますけどもな!ダイヤモンドダストのユニ着てるの見て、ガゼルがどや顔で「ふん、違和感などあるわくないだろう。当然の結果だ」とか言ってそうだと思いました(^O^)
追記はまたバトロワ×イナズマ略してバトイレだよ!でも今までのを無視した二人だよ!敦也が生きてるよ!!
敦也が士郎のことを何て呼んでるかなんてわかんないし、私の中の敦也は染岡さんに対して(兄貴をとりやがって…!)といがいがしてる所があるんだが、ここでは止めておいたよ^^
実は、夢以外で吹雪兄弟を書いたのははじめてである。よくわかんね\(^O^)/
※多少の暴力、流血を含みますので注意!
「なんだ、もう残弾ねーじゃねぇか」
コイツ使うの早過ぎだろ。と襲ってきた彼が持っていた銃とナップの中身を確認して呆れた口調で敦也が言った。
さっきまで僕らに銃を向けていた彼はすでにこと切れていて、一部から鮮明な赤が流れている。だけど他の箇所には傷はなく、あるとすれば彼が此処まで来た時に枝か何かで体をぶつけたかすり傷のみだ。
「チッ、しけてんな」
「そんな事言っちゃダメだろ、敦也。きっと彼も必死だったんだよ」
「んなの誰だって必死だっての。ま、どの道コイツは此処までだったな」
武器の残弾も数えられないぐらいじゃこの場を逃げ切れることなんて不可能で。恐怖から乗ったとしても、それを手にとってしまえば同じこと。彼の事を考えると、やったのが僕らだったということがせめてもの救いか。
なんて、この現状に救いなんてひとつもないんだけどね。
「…僕らを狙わなければ、もう少しだけ生きれたのに」
「コイツにゃ生き地獄だろ。さっさとくたばってた方が幸せなんじゃねーの」
俺は真っ平ごめんだ。と敦也は顔をしかめて吐き捨てた。普段より濃い眉間の皺には嫌悪の感情が含まれていて、閉じた唇はぎりっと歪んでいる。
敦也だって僕だって、本当は誰も殺したくない。でも、やらなきゃやられてしまう。敦也の言う通り、こんな所でただ逃げて死を待つなんて嫌だ。だから僕らは、僕らを襲ってくる人だけやる事に決めた。
僕の武器は身の丈より少し高いシャベルで敦也の武器はナイフ。銃を持っている人とやり合うのは不利だけど、僕らだからこその戦い方がある。自然を味方につけるのは雪原でも、この場所でも、同じ。
「あんまり唇噛んでると切れるよ、敦也」
「…わーってるよ。兄貴もな、」
敦也は視線を僕の手へと移す。その視線に導かれるように僕も目をやると自分の武器を持つ手に余計な力が加わっていることに気付いた。微かに震える腕と、力を入れすぎて爪が肉に食い込んでいる感覚がやけに欝陶しい。
敦也に指摘されようやく気付けた僕は脳からの伝達で手の平の力を緩めた。くっきり爪の痕が残っていたけど、内側からの血は全然見た目も違うなあと少しだけ思う。
ダメだな、しっかりしなきゃと思ってるのに敦也に言われるまで気付かなかったなんて。…まあ、それが僕ららしいといえば、らしいんだけど。
「そんな事ばっかしてっと女達が喚くぜ?」
「それを言うなら敦也だって。どこかで喧嘩でもしたんじゃないかって言われちゃうよ?」
「間違っちゃねーだろ。ただの喧嘩じゃなくて命がけの喧嘩だけどよ」
余計タチが悪い喧嘩だ。本当にやになっちゃう。僕らはサッカーの合宿にきたはずだったのに、なんでこんな事になったのか。何回考えてもわかるものじゃないし意味もないんだけど、どうしても思ってしまう。ただ仮にきちんと説明されたとしても納得はしないと思うから、やっぱり意味はないんだろうな。
「…キャプテン、どうしてるかな」
合宿にくる少し前に連絡をとった時、キャプテンはすごく嬉しそうだった。また皆と一緒にサッカーができるだな!って。
僕もキャプテン達とサッカーをするのを楽しみにしていて、敦也だって同じだ。というかこの合宿に参加した全員が思っていたことだろう。つい先日のことなのに、サッカーのことが随分懐かしいように感じた。ああ、なんだかとてもサッカーがしたい。できないけど。
「わかんねーけど、まだ名前は呼ばれてねぇし大丈夫だろ」
「それは現状だけだよ。怪我とかしてたらわからないし…第一、キャプテンが武器を取ると思う?」
僕の問いに敦也が口を閉じた。うん、やっぱりそうだよね、キャプテンはきっと武器は取らない。仲間を殺すなんて有り得ないっていうのが真っ先にくるだろうから。…それがキャプテンの長所なんだけど、今は短所だ。でも、だからこそキャプテンはキャプテンで、彼の周りに人が集まるんだろう。
キャプテンが武器を取るなんて、きっと余程の事がない限り実現しない。たとえ自分の身が危険になったとしても。それは、僕らにとって困る。
「…やっぱり早く見つけないとね」
キャプテンがいなくなってしまえば、脱出する手立てはほぼなくなってしまう。
僕らだけでも勝ち残れる自信はなくはない、だけど脱出ならばそういう知識のない僕らには不可能だ。忌ま忌ましい首につけられた輪が、僕らの命を握っている限り何もできない。…鬼道くんなら、何か良い案を浮かばせれるかもしれない。そして鬼道くんもきっとキャプテンを探していると思うし、あと豪炎寺くんと風丸くん辺りも。集まるなら、キャプテンの周辺だ。
「いらねー奴は現れんのに、何で会いたい奴は現れねぇんだろうな」
「…そんなに甘くないって事なんだよ、きっと」
「それ決めた奴ぶん殴ってやる」
それは神様なのか、それとも政府の連中なのか。うーん、僕は両方かな。
ただほら、僕達の場合は二人でいることが出来る分、他の皆より恵まれているんだろう。もしこれが独りなら…僕も正常な判断ができるかわからない。ううん、むしろ…――
「士郎」
僕の名前が、鼓膜を振動させて脳に伝わっていく。意識を浮上させた僕の目の前にいるのは、大切な片割れである敦也。僕とは対象的な桃色がかった髪とつり上がった目を見て、揺れかけた心が静まるのを感じた。
「…うん、そうだね」
敦也には僕が思ってることなんてお見通しなんだ。ごめんねと謝ったら敦也は小さく息をはいて世話のかかる兄貴だ、と呟いた。確かにそうかもしれないけどその台詞はそっくりそのまま返すよ、敦也の方が世話のかかる弟だからね。
「染岡くんも何処にいるのかなぁ」
「それ6回目だぞ」
「じゃあまだ大丈夫だね、敦也は9回言ってたから」
まさか自分がそんなに言ってたとは知らなかったのか敦也はぽかんと口と目を開けて、次の瞬間顔を真っ赤にさせていた。ばっ、そんなに言ってねーよ!と声を荒げていたけどバレバレだ。静かにしないと居場所が知られちゃうよと言うとぐっと押し黙る。代わりにもの凄い勢いで睨まれたけど、お兄ちゃんにそんなの効かないよ。
「さ、そろそろ行こうか」
キャプテンと染岡くんと合流して、ここから脱出するために。
僕らは再び、歩き出した。