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お題：
鈴が鳴る(オリジナル題)

話題:１４０文字小説に挑戦！

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鈴が鳴った。彼女が、僕が座るベンチの隣に座った時だ。また鈴が鳴る。今度は立ち上がって、飲み終わったミルクティーの缶を捨てに行った時。音の主は彼女の上着のポケットの――携帯に新しく付けられたストラップだ。「変えたんだ？」指差す僕に彼女が笑う。「年も明けたし」彼女の笑う声に似た音だ。


18/01/05 10:11 140字SS

お題：静かな年明け

話題:１４０文字小説に挑戦！

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雨がしとしと降っていた。年が明け、最初に感じたのはそれで、続いて肌寒さを感じた。眠りにつく前までは確かにいた隣の温もりが、いなくなったせいだ。時計を見ると午前５時で、起床時間にはまだまだ早い。ごろりと寝返りをうつと、冷たくなった布団から彼女のシャンプーの香りが、ほんのりと立った。

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雨がしとしと降っていた。年が明け、最初に感じたのはそれで、続いて肌寒さを感じた。この季節、朝方はとても寒い。傍らにはすやすやとよく眠っている彼。そのあどけない寝顔を見ると、心にぽっと灯がともる。額にかかる前髪を指で払い、掛け布団を肩まで掛け直してやると私はそっと布団を抜け出した。


18/01/03 08:59 140字形式

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