童謡直後の松永と三成をちょこっと妄想で書いてみた。
追記よりどうぞ!
「あぁ……あぁ……。」
燃えていく……憎むべき存在が……燃えていく。
三成を足下にしている男は、不気味に笑んでその光景を見ていた。
そして男が生み出した焔はあっという間に人を灰へと変え、その灰が男の手元から散っていく……
「家康!!!家康!!!!!」
なんとか男の元を離れた三成は、その家康"だった"ものを必死にかき集めようとする。
「自らの主を殺した男にすがり付くか……背反背反…。」
その言葉に、ふと手が止まった。
「……卿には、それより大切なものがあるのではないのかね?」
「……!!」
はっと気が付いたように後ろを振り向く三成。
そこには、息絶えていたと思っていた刑部が、身を起こそうとしていた。
「ぬしだけは……ぬし…だけは…」
「刑部……!!やめろ!!!やめろぉおおおおお!!!!!!!!」
パチン
轟…と焔が目の前を包み込んだ。
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
叫び声も虚しく、焔は目の前の友を灰へと変えていく。
「あぁ……やめ……やめろ……もう……空漠は……欲しくない……」
膝から崩れ落ち頭を抱える三成。
その両の目には、かつての純粋な眼差しはなく。不純に濁りきった瞳から血の涙を流していた。
「卿がこれから奏でるであろう音色は……いったいどんなものか……私を満足させてくれたまえよ……凶王。」
「っああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」
その場を立ち去る男を前に、三成はただ、泣き叫ぶことしか出来なかった。
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すっげぇ、鬱になった……
多分このあとの三成は松永に挑むか自刃するかどっちか。
でも自刃しようってときに松永が現れて、死ぬとはつまらないな……凶王。私はまだ満足していない……もっと卿から奏でられる音色を聞きたい……
とか言い出すな……
2013-8-2 01:22