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「NO CALL NO LIFE」壁井ユカコ




〈あらすじ〉
サンタさんにお願い。クリスマスにおかあさんを届けて。高校3年の夏、携帯電話に残された過去からの留守メッセージに導かれて、佐倉有海は学校一の問題児・春川と出合った。心に同じ欠落を抱えた2人は互いの傷を埋めるように惹かれあうが、それはあまりにも拙く刹那的な恋だった。時を越えた留守電の真相が明かされる時、有海の衝撃の過去が浮かび上がる・・・。痛々しくて、たまらなく愛おしい、涙のラブストーリー

背表紙のあらすじより



「イチゴミルク ビターデイズ」と一緒に買った本
不思議なファンタジーとひと夏の恋って感じ


個人的に航兄が好き
こっちで両想いになってくれた方が萌えてた思う私は


最後は本当に涙を誘います(泣かなかったけど)
あらすじにもあるように、刹那的な恋です


3日先以上のことを考えず、「いま」を生きる



今回は珍しく、巻末の解説に共感
この人ほんとに壁井さんが好きなんだなと思って


他でも言われてると思うけど、壁井さんは「少女」を書かせたら右に出るものはいないんじゃないかと思うね

「イチゴミルク ビターデイズ」壁井ユカコ



なんだかふと壁井ユカコさんの本が読みたくなって、本屋で検索したらこの本と「NO CALL NO LIFE」が出てきてそっこーで買いました


〈あらすじ〉
現金3千万円と紫色のちっちゃな下着をトランクに詰めて、高校時代の親友・鞠子が部屋に転がり込んできた。「人を殺したの」と言って…。その日から、普通のOL千種の悪夢が始まる、と思いきや!?腐れ縁の元彼・都丸も巻き込んで、3人の過去に一体何があったのか。幼くも一途な恋、将来への期待と不安、そして奇妙な友情。17歳の過去と24歳の現在を交錯させながら描く、異色の青春ストーリー


裏表紙にあるままあらすじ書き写したけど、この本の面白さを全く表現できていないような・・・
じゃあ自分であらすじ書けよって話だよね。めんどかった←


17歳と24歳を交互に書いていて、徐々に登場人物のことがわかってきて、順を追って消化できていくし、先が気になって先先読んじゃう


17歳の千種は体制に反抗したくてやたらと化粧に精を出し、退屈な日常から抜け出したくて漠然と都会に憧れる少女で、転校生の鞠子の謎めいた魅力に魅せられて恋のように夢中になっていく。
24歳の千種は目立つことを避け没個性になり、社内のエースの男性と良い雰囲気になりつつも腐れ縁の元彼をずるずると切れずにいる。


24歳の千種が帰省してなんとなく寄った母校の高校で鞠子を見かけて、いきなり鞠子が千種のところに押しかけることになって日常が変わっていく、てな


鞠子は周りを気にしない自由奔放で千種は振り回され続けるけど、振りほどけはしないで振り回され続ける
千種に共感できないところは、この不幸体質なところかなぁ。都丸のことも、一緒にいたら自分が不幸になることわかっているのに、結局選んじゃう


でも思春期のなんとなく退屈な日常から抜け出したい欲求とか、大人になって純粋に物事を信じられなくなった悲しさとか、わかるなぁーと思う


鞠子の身勝手さも憎めないんだよねぇ。17歳の鞠子が話してくれる御伽話も、つい信じたくなる魔力がある、というか


日常と非日常を感じたくなったら読んでみたらよいかも

「図書館戦争シリーズ」有川浩




高校時代の友達も、大学時代の友達も、薦めてくるし、ユズも文庫化されてるの本屋で見つけて興奮するくらい好きみたいだし、ってんで、重い腰をあげてようやく手にとってみました


どーでもいい理由で有川浩って個人的にどーにも好きになれない人なので、躊躇いましたが


結果的に面白かった!読み終わって次の巻買いに行っても、その日かその次の日には読み終わってるので、もうほとんど毎日本屋さん通ってましたょ(笑)


一発目では郁と堂上さんの行く末だけが気になって、図書館情勢とかなんとなく把握できる範囲の斜め読みだったんですけど
何回か読んだらわかってきたゎ


まぁどっちにしろ読みたいのはラブコメ部分なんですけど
ありがちなベタベタなネタなのに、だからこそなのか気になっちゃうんですよね


四巻まで読み終わって、「ちょ、一足飛びににそこまで落ち着く!?私が読みたかったのはそんなんじゃねーんだよ!!」って発狂し(笑)、別冊の5、6巻でようやく満足いきました(笑)


もう堂上さんが甘くてしゃーねーわ


オマケの短編は最後にとっておいてずっと読まなかったので、郁と同様に「相手の気持ちはどーなんだ?いや、なんとなくってか、わかりやすいほどわかるけど、でもどーなの??」ってドキドキしながら読めました


いいね、ラブコメ


あと、純粋に、こんな世界に生きてなくて良かったと思いました
もちろん、ここまで過激じゃないにしろ、自分が知らないいろんなとこで規制かけられてるんだろうなぁ、とは思いますが


好きな本を好きに読めるって幸せだよね

「オーデュボンの祈り」伊坂幸太郎





もう何回かは読んでるんですけど、この間舞台化したのでまた読んでみたくなりまして
てか、何回か読んでるはずなのに、内容を覚えてないのよ。びっくりするくらいに内容さっぱり覚えてなくて


喋る案山子がいたよなーくらい
もう自分の記憶力のなさにびっくりです


おおざっぱに言うと、何百年も外の世界と交流のなかった日本の外れにある島に、犯罪から逃れた主人公がやってくる。というか、連れて来られる。
その島には、欠けているものがあってその欠けているものを外から来た人物が置いていくっていつ伝説?がある。それは何か?
そして、その島の支えとなっていた未来が見える喋る案山子が、何者かに壊される。いったい誰に?
てな感じのミステリーに、犬に似てるちょっと無神経な青年、反対の言葉しか話さない画家、巨体のあまり動けなくなった女性、などなど個性的な人物たちが花を添えてくれるわけで


その島の緩やかな流れと対比するような、それまで生活してた仙台の話が途中途中で織り込まれて、2つの舞台での人物のドラマにハラハラするわけで


あと主人公の死んだお婆ちゃんの予言のような言葉に興味をそそられたり


いろんな謎があるから結局どれがメインなんだっけ?ってなるけど、散りばめられた附箋が繋がったときに、「ほえ〜っ」ってなる


喋る案山子が印象的だったから、けっこう最初の方で死んでたってことに衝撃でしたゎ


てかやっぱり無理してでも舞台観に行けばよかった...っ!!
この世界観どーやって舞台にするんだよぉ!


個人的なイメージカラーは、白って感じかなぁ
澄んだ晴れた空っていうより、晴れてるけど白んだ空って感じがする
仙台描写のときはグレーかネイビーブルー


案山子が一番好きだけど、犯罪者を殺す桜と巨体のうさぎさんも好きです


伊坂さんのデビュー作ですので、興味をもったらぜひ読んでみてくださーい

「塩の街」有川浩

今日も今日とてインフル菌とお寝んねしてました
いや、昨日インフル用の薬飲んだからもうインフルさん出てってもいいんじゃねーの?


いつが治ったタイミングなのかわからん。
体温計ないから熱もはかれん。


起きて行動するにはやっぱりちと辛いけど、布団周りではいろいろできるってんで、読書してました


さっき有川浩さんの塩の街を読了
この話は電撃文庫でのデビュー作でして、実はキーリの次の回の大賞作ってことでずっと気になってはいたんですけど、ようやく読めました



世界が塩に侵されるという奇抜な場面設定ですけど、サラッとした表現を保ちつつ、人間の内面を晒しているなぁと思いました


やっぱり人間なんてのはね、自分のことが可愛いし、自分の身近な人が大事だし、自分の関わった人のことしか思い至らないもんなんだっていうね
究極の場面になったらそんなもんなんじゃないのかな


世界救ってやるぞーって命を投げ出す人がいるのかなっていう
その世界の中に大切な人がいてこそなんじゃないのかと


いま東日本大震災で普段通りの平和な世界じゃないから、よりリアルにというか考えながら読みました
このタイミングで読めて良かったかな


読み終えての感想としては、キーリに少し似てるな、と


年の離れた男性と少女。荒れた世界。思春期でいろいろ悩むけど意外と逞しい少女。不器用に優しい男。
まぁこっちはあっさりくっついた感がありますが


キーリに比べてファンタジー感があまりないかなぁ。こっちはクリアに入ってきます
今回読んだのが角川文庫だったからかもしれないけど、たぶんもともとそうなんじゃなかろうか


有川さんの本読んだの初めてなのでわかりませんが
空と海もあるみたいなので読みたいです。続きもんなのかな?


てか有川さんが女性だったことが驚きでした
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