カサスから質問された時、ルシアンは言葉に詰まってしまった。

「ポムニットさんは、何が好きなのでしょうカ…?」
「う…うーん…そういえば、僕もポムニットさんが何が好きかって、良く分からないかも…」
「そう…ですカ…」
「本当にごめんなさい。せっかくのプレゼントだし、僕もポムニットさんに喜んで欲しいんだけど…」
思い返してみれば、彼女は僕たちの事ばかりに世話を焼いていたのだなと思う。
姉と一緒に何かをプレゼントしたり、お礼を言ったりする時だって、何でも喜んでくれていた。
たまには、休んでもらおうと、食事を作ったり洗濯をしたり、彼女の代わりにしてみて、案の定失敗した時も、その気持ちが嬉しいのだと、困ったように笑っていた。

「気持ちが嬉しいって、ポムニットさんは言っていました。自分のために一生懸命考えてくれたことが、って…」
でも…
「どうせなら、それだけじゃなくて、その物でも喜んで欲しいですよね」
「はイ…」

2人で答えが出ないなら、3人寄ればなんとやら。
次はライに相談する事にした。




続かない