監督が消えた! ?
伝説の天才アニメ監督・王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。
プロデューサーの有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。
同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と次々にヒットを飛ばすプロデューサー・行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。
ハケンをとるのは、はたしてどっち?
そこに絡むのはネットで話題のアニメーター・並澤和奈、聖地巡礼で観光の活性化を期待する公務員・宗森周平……。
ふたつの番組を巡り、誰かの熱意が、各人の思惑が、次から次へと謎を呼び新たな事件を起こす!
熱血お仕事小説。(あらすじより)
なんだかまとまらなくなってしまったので、感想は追記に…。
面白かったです！有科さんの鈍感ぶりも斎藤さんのがむしゃらさも並澤さんの卑屈さも好きです！
私にとって、アニメも小説もドラマも映画も同じ「物語」。 作り手の思いや登場人物たちの言葉を受け取ったりなぞったりする行為がたまらなく好きだから。フィクションだとわかっていてもそういうのがすごく大事なんです。私にとっては。
キャラとしては並澤さんと迫水さんに一番感情移入してました。でも、話としては有科さんと王子監督の話が面白かったです。王子さんが思春期の生意気盛りな子供みたいでかわいい！
「好きになっちゃうだろ、ふざけんな」
思わず、だよねー！とつぶやいてました。でも、有科さんの、自分の好きなものを作り出す人に対しては、好きなものと同じように無条件に大切に扱ってしまう気持ちもわかります。この人が私が好きなこのアニメを作っている人なんだって思ったら、はしゃいでしまって、もっといいものを作ってほしいと自分にできることは何でもしたくなっちゃうよね、と、迫水さんに告白されている有科さんに心の中で語りかけてました。
大事なもののために頑張る人たち。大事なものも頑張る理由も人それぞれだと思うけど、『ハケンアニメ！』の中の登場人物たちはとてもいきいきしていると思いました。
2016-12-15
