愛とか恋とか
感情とか
そんなものもよく解らなくて
水底から見上げたみたいに
違和感しか無い世界

眼球が
心が
脳味噌が
きっと何処かおかしくて

音が狂ったピアノみたいに
何かが狂った

亡くなったのはなにか
最初から無かったのかも知れないなぁ
そんな事を想いながら
さ迷う雑踏

誰も彼も急ぎ足で
僕なんか最初から居ないかの樣に
通り過ぎていく
透明人間の僕



きっと此の世界は生暖かくて冷たい