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復活

パソコンサイト作り直しました


主に散文格納します。


あと、久しぶりにフォルダ整理してたら昔の散文発掘したので載せときました。
何年も前なのに考え方全然変わってないなぁ。
成長していないということか…!

初夢

13歳の綺礼たんとロ凛に挟まれてうはうはしてる夢でした。
今年も相変わらずです。
宜しくお願いします。

それにしても函館寒いな!(帰省中

今年も残すところ

僅かですねぇ、残念だったry

今年も色々ありました。
4年になり、部活でパート責任者になりました。
部員にセクハラしまくったら、もらったメッセージカードのほとんどに「先輩はセクハラするけど」とか「変態な先輩が」とかが定型文のように用いられていてやるせない気持ちになりました。てへぺろ←
そして就活がわりと早く終わったのに卒論やらなくて先生に迷惑かけまくりました。
いろんなことが上手くいかなくてフラフラになったり、病院はしごしたり精神科通いになったり。
でもなんだかんだで全部無事に終えられたり。
病院はまだ終わってないけど。
来年は心身共に健康に生きるのを目標に!対人恐怖症もなおす!

あと!夏冬とコミケに行ったり、友達とライブに行ったりと初体験いっぱいできて楽しかった!
仕事始まったらいつ行けるのか分かんないから、学生のうちに経験できてよかった…!

そんなこんなで来年もよろしくお願いします。
もうちょい頻繁に散文とか落書きとかあげられたらいいな。

ペットボトルとおはぎの話

♯甘い悪戯

部室の戸を開けたとき、真っ先に目に入ったのは、漆塗りの立派な重箱だった。
「おはぎ?」
「ばあちゃんが…妙に張り切っちゃって。」
「はぁ。」
困ったような、けれども子供の小さな悪戯を愛おしむような表情をして、先輩は言った。
「何か…意外です。先輩のお婆様でもやるんですね、こういう『悪戯』。」
「あはは…、ごめん。」
「いえ、今まで見てきた中で一番じわじわくる面白さです。」
そう返すと、彼女は安心したようにはにかんだ。
多分、これがお婆様流の冗談、いや「悪戯」なのだろう。
六人しかいない部活に、敢えて重箱いっぱいのおはぎ。しかも三段重ね。なかなかの無茶振りだ。
けれども、中身を残して持って帰るのでは、先輩が気まずいだろう。
私達は、それは申し訳ないと言って絶対完食するだろう。
それを見越したうえで、彼女は敢えて大量におはぎを作ったのだろう。
いやはや、何とも回りくどい悪戯だ。
「ペットボトル事件、思い出しました。」
「そうだねぇ。」
くすりと笑い合う。

去年の夏、炎天下の中で校外学習が行われたことがあった。
みんなの熱中症を恐れたお婆様は、先輩だけでなく先輩の友人の分までペットボトルを準備し、先輩が持って行かないなら自分が持ってついて行くと言って大騒ぎしたらしい。
その日のことはよく覚えている。
結局押し負けた先輩が必死にペットボトルを担いで登校した結果、学校に着くまでにすっかり疲弊してしまい、校外学習前の全校朝礼中に倒れてしまったのだ。
しかも、その際に若干開いていたリュックの口から、大量のペットボトルが転がり出た。
おかげで、周囲のみんなは心配すべきか呆れるべきか、はたまた取りあえず笑うべきかと反応に困ってしまった。
私達はこれをペットボトル事件と呼んでいる。

「でも、あれは悪戯ではなかったですよね。」
「みんながね。」
ぽつり、と弁解するような声色で話す。
「細いから、心配みたい。」
甘い物で太るのが身体にいいのかは分からないけれど。
「ばあちゃん、心配性だから。」
「ですね。」
また、笑い合う。
「ところで、みんな来ないですね。」
「だね。先食べちゃおうか。」
「はい。」
紙皿に二つ取り分け、頬張る。
ほのかに塩気のあるつぶ餡が、口の中を甘く満たした。
優しい味だなぁ、美味しい。
ほくほくした気持ちで先輩がいつの間にか用意してくれたお茶を飲む。
ふと、おはぎを見て最初に浮かんだ疑問を思い出した。

ハロウィンってどんな行事だったっけ。


20121226
三題噺:あんこ、ハロウィン、ペットボトル

季節感てなんですか。

意識してしまったひとの話

♯初恋

「なんでさ。」
「なに?」
「一本ずつ食べるの?」
はた、と手が止まる。
いつもの食堂。いつものカルボナーラ。いつもの向かいの君。
苛立たしそうではない。
安堵した私は、思わず真意をはぐらかす。
「…趣味?」
「意味が分からん。」
緊張、と呼べばよいのだろうか。
手持ち無沙汰な状態で君と一緒にいることが、どうにもいたたまれなくなってしまったのが1ヶ月前。
それでも、君といる時間を引き延ばしたくて、この食べ方が癖になってしまったのが今現在。
手の中の箸も、カルボナーラも、私をいつもの私にしてくれる。
ただそれだけのことだったのに。
「(いつも通りって、なんだっけ。)」
指摘された途端、すべて居心地の悪さを生み出すものに変わってしまった。
好きなはずなのに、目の前のものが何だかもうよく分からない。
ぎし、と胸が軋む。
箸を進める手が早まってしまうことが、たまらなく悲しかった。


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プロフィール
那笛さんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 8月22日