ふらりと向かった先。
分かってはいたのだけど、親友に核心を突かれてしまった。
取り敢えず1日を過ごしてみて、楽しかった。
そういう対象になり得るのかといえば、十分に足りる人だった。
…と、正直に話してみた。
以外な事に、それなら付き合ってみればいいじゃないか、と返された。
浮気になるだろうと、言われるはずだった事を自分で言ったが、それも悪くないだろうと。
結婚してる人間の判断基準は怖い…
夢に見たり、メールが嬉しかったり、迷惑じゃないか悩んだり…
それは、もう恋なんじゃないかと言われたが、どうなんだろう。
悪くは思われたくない。
けど自分を知って欲しいし、もっと相手を知りたいとも思う。
まだ2回しか会ってないのに、恋愛対象になったりするもんだろうか?
確かめに遠方まで出向いて、余計にドツボにはまってしまった。
本当に救われない…
もう何もかも、相手が悪いんだ!と相手のせいにしてしまいたい。
読めない、食えない、分からない。
何かと距離が近いし、思わせ振りな言動…褒めるのは癖か社交辞令か。
素直に受け止めてれば、今頃は惚れ込んでいるんだろう。
だがそれを狙ってやってるんじゃないかとか、もう深読みに深読みを重ね過ぎて疲れるんだ!
…もうやだー。
なので次の機会には、いっそのこと聞いてしまおうと画策してる。
間接的かつ直接的に。
うまくいけば年末、かなぁ…
そんなに自分が可愛いか、自分様よ。
そう問い掛けても、答えは返ってこない。
そんなに自分が守りたいか、自分様よ。
そう問い掛けても、やっぱり結果は同じ。
昔々、自分が中学生の頃まで遡りまして。
自分の中に、別の自分を造り出して生活してる時期があった。
所謂、多重人格とは似て非なるもの。
辛さを押し付けて、自分を愛して、慰めて。
他人からの好意すらも、偽物で塗り固めた自分が受け止めた。
正直、あの頃は壊れていたんだろうと、振り返ってみて思う。
さて、現在に戻りまして。
昔とは比べ物にならないくらい、本音で本気でぶつかるようになった。
その分、生きにくかったり、傷付くことも、傷付けることもあるけど。
辛さを自分の物として受け入れられるようにはなった。
かといって、昔の「癖」が完全に無くなった訳でもなく。
自分が大好きな自分は、未だに支えとして残っていて。
困ったことに、未だに演じることもある。
けどそれは、自分を守るというよりは楽しんでやっている節があって。
少なくとも嘘で固めた偽物ではなくて。
そんな自分も、本当の自分も…全部を受け止めてくれる人なんかが居れば十分幸せなんだろう。
考えても答えの出ないことを、延々と悩むことに意味はない。
分かっていても、ぽっと過るものはどうしようもない訳で。
ほらまた、こんな時間。
一時の気の迷いが長すぎる。
もう一時ではなく常時迷っている。
自分の感情程、コントロールの難しいものはない。
特に自分のように依存しやすい人間は、止めよう、ダメだ、と思ったところで意味はない。
思えば思うほど、逆に依存していく。
かといって、自然に任せていては暴走するばかり。
これはもう、本当にどうしたものか…
自分の本心を確かめる術はあるのだが、如何せんもう少し様子を見てから実行したい。
なんせ、場合によっては自分へのダメージが大きすぎる。
今までも好き放題生きてきて、何とかなってきた。
今回もなんとかなるだろう…なんて甘いだろうか。
当面、考えるのも悩むのも自分だけの問題。
他人様に迷惑を掛けていないのだからいいか…
またか、と彼女のブログを見て思う。
知らぬ間に傍に来たかと思ったら、知らぬ間に遠ざかる。
受け止めているのか、流されているのか。
逐一報告しろとは言わないし、そんな義務もない。
それでも、一声くらいはほしい。
友人には言っているのかとか、その下心は誰になのかとか…最早、辛いとさえハッキリとは感じなくなってしまった。
変わりに現れた寂しさ。孤独。
昨日、彼と出会い楽しいと感じたのは、その寂しさを埋められるから。
笑って、沢山話して、好意を向けられていると感じたから。
その好意を…利用した。のだと思う。
楽しかったのは事実だし、お話もしたい。
惹き付けるような真似をしたのも事実。
愛される相手が少なくなると、優しそうな人を無意識に惹こうとする癖をなんとかしなくては。
好意があるとはいえ、付き合うどうこう考えていないなら、それに合わせて行動しないといけない。
分かってるのになぁ…
他人の優しさに甘えてしまう。
ダメだダメだと思ってるのに、自分に甘い。
いつか皆に見捨てられたら、また誰かを探すんだろう…
まったく、我ながら可哀想な人間だ。
変わりたい、と思わなくても人は変わっていく。
外見も内面も、成長していく過程や環境で勝手に変わっていく。
けれど目標のない変化は、失敗することも多い。
楽ではない世の中に揉まれれば、それも致し方無いが。
人が大きく変わるのは、結婚や出産など、人生の大イベントらしい。
とはいえ、普段だって大事な変化の場。
変わりたいけど切欠がない…ではなく、変わりたいと思った時点で変わり始めている。
あとは踏み出してみるか、臆するか、当人次第。
だから私は踏み出してみることにした。
この歳になって、とも思うけれど、逆に考えれば今が最後のチャンスかもしれない。
きっと色々な枷が出てくる。
それをまずは少しずつでも剥がさなきゃいけない。
一気に全部は変えられない。
気分から、ちょっとした行動から、変えていってみよう。
想像と現実が違うなんて、いつものこと。
それでもきっと、無意味な事なんて何一つない。