AS TIME GOES BY!

少しの空気を梳かした音に釣られるようにアコーディオンが歌いだしたのは、懐かしい童謡でした。
ついぞと、あたしは口ずさみます。
幼心に刷り込むように覚えたそれは、まるでこの川辺から見える鯉たちのためにある曲のようでした。

なんて、覚えたばかりの言葉を羅列したような感想を浮かべてしまい一人恥ずかしくなったあたしは、簡単に挨拶を済ませ、再びペダルを漕ぎました。



その翌日も、そのまた翌日も、未亡人の彼女はアコーディオンを弾いていました。そして、幾日か経ってあたしはまた、彼女の前で足を止めました。
あたしは汗ばむ体を120円で癒しながらただ演奏を聞き入りました。
その日はとても晴れた日で、風もなく不快に思っていたのですが、川原のここだけは、そよそよと風が吹いているような気がしました。

お話をしませんか。

あたしは流れる様に隣へ腰をおろし、彼女の声に耳を傾けました。

彼とのその後の話が気になるのでしょう？
ふふ、そうですね。私もお話させていただきたいです。
あの夜から、私と彼は交際をやめさせられたのです。そう、私の父の怒りを買ってしまったからです。しかし、私と彼は父の目の届かない昼間に逢瀬を繰り返し、以後も交際は続いていました。街を歩きながら話すだけでも満たされる重いでしたので、不満はありませんでした。
すると、交際も１年を迎えようというある日、彼は私に行ったのです。















今付き合っている女性と婚約したので会うのをやめましょう。



















はぁ？？



あたしは思わず口を突いて、そんな言葉を返してしまいました。









はぁ？？ｗｗｗｗｗｗｗｗ
超展開についていけませんでした。











まぁまぁ、落ち着いてくださいお嬢さん。
私はそれから意味もわからず茫然とする日々を送りました。
そして、進学し、友人の紹介で１人の男性と知り合いました。
……ふふ、そうです。連れ添った旦那になる方です。この方からはそれはもう熱烈なアピールを頂き、お付き合いさせていただくことになりました。そのまま何十年と連れ添うことになったのですが(以下ただのノロケのため割愛)
















とんでもねぇ話だな！！！














(内容は実話ですが、文章は盛ってます。書きながらはぁ？？ｗｗｗｗｗってなったのでやめますｗ)


長々とお付き合いありがとうございました！ｗ

芭蕉さんにはツイッターやってみてほしいものです。

ここで昔話を一つ。



あたしは高校１年時代、駅から川沿いをひたすら辿る通学路だったのです。
川原のベンチで毎日アコーディオンを弾く老婦人がいました。
毎日通り過ぎるだけでしたが、その日はとても気分がよかったものですから、あたしは気まぐれにチャリをとめ、ご婦人に話し掛けたのです。



アコーディオンを弾いている理由ですか？
そうですね、若い頃にパブで一度だけ観たアコーディオンのステージが忘れられなくて、定年後に始めようと思っていました。
しかし、旦那が要介護になりそんなことも忘れて介護の日々。
我を忘れそうにもなりながら介護に明け暮れましたが、その甲斐も空しく旦那は他界、気付けば８０も手前。ただひたすら家に籠もる日々になってしまいました。
すると、これを見ていた息子が、私の誕生日にアコーディオンを贈ってくださいました。
今更これを手にしても、何が変わるものか、私にもう何もないと言うのに。
そう思いつつも、いただいたからには触れなくては。一度弾いてみたら、申し訳ないけれど埃をかぶせよう。私はしかたなしにそれを鳴らしたのです。
するとこれが不思議な話でした。アコーディオンから出た音はとても美しいとは言えないようなみすぼらしい音だったのですが、とたんにあの光景が浮かんできたのです。

彼とは何度目かのデートの日でした。私の父は厳しく、男性との交際も認められず、夕食を外で済ますことも禁じられていました。しかし、どうしても彼ともっと話していたく思い、生まれて初めて言い付けを破り彼と夜を歩いたのです。
彼に手を引かれ腰をおろしたのは、とあるパブでした。そこは様々な人や話し声、音で溢れていました。冷えていく指先と熱くなる頬が、私を徐々に夢のような時間へと誘いました。
しばらくすると、彼が不自然に口を止めほほ笑みました。不思議に思うと店内の奥にあるステージで、演奏が始まりました。少しもの悲し気なアコーディオンの音色が響き、溢れていた話し声はとたんに消えていきました。
私は圧倒されていたのかもしれません。あるいは、時が止まっていたのかもしれません。気付くと、青筋を立てた父の説教を浴びていたのですから。
しかし、あの時のアコーディオンの音色は鮮明に頭の中で流れ続け、彼の少し緩んだ横顔もまた、頭の中に焼き付いていたのです。

私は、なんとも形容し難い喜びに震えあがり、その日からアコーディオンを触らない日はありません。さらに言えば、それ以外なくしたかのようにアコーディオンを引き続ける日々に変わったのです。

この場所で弾いている理由ですか？
それはですね、始めは家で弾いていたのです。しかし、隣の家の方が夜勤をしている方ですので、起こしてしまわないか気がかりなのです。ご近所にもアコーディオンの音は響いていたそうなので、まだまだ拙い演奏ということもあり、もし迷惑になっていたらと思うと気が気でなかったのです。何も心配なく演奏出来るのがこの川原だったのです。それだけなんですよ。
この場所に座っていると、鯉の水音や風の音が心地よいものですから、アコーディオンを弾く手もさわさわと流れている気がして、それもたいへんに楽しいのです。

よかったら、お嬢さん一曲聞いてくださいませんか。私の一番得意な曲があるのです。


(続く)

元々、普段から写メろう！的なことはあまりしないんです。
カメラセンスが壊滅的なことが、これ一番の理由なんですけども、なんてゆうか、わざわざめんどくさいなって思う人種なのです。

いやしかし、それでも週に１回はカメラ起動していましたよ。

いやしかしいやしかし、最近はめっきり…

それもなんだか悲しいので、数日前に撮りました！


最近お世話になっているお薬さんたちです。
いや、他意はないですけどもね。

なんの変哲もないビタミン剤と、整腸の漢方薬です。

聡い方ならお気づきですね。

そう、美容に気を遣い始めました。


お肌のケアは大事っスよ！

って某シャララ(に見えますように)も言っていることですし。



用法用量を守って楽しくお薬飲もうと思います(=・ω・)/


ジェネリックは素晴らしい。


おやすみなさい(´ω｀)