四六時中息も着かずに楽しいことがしていたい。一秒も無駄にせずに。僕の中には一秒の退屈も要らない。退屈は嫌いだ。大嫌いだ。これらが長く続けば精神が酷くくたびれ、削られ、枯渇してしまう
しかしながら、僕の生まれ落ちたここはとても退屈で気が狂いそうになる。
だから僕は楽しいことを渇望する。病的なまでに
街中の五月蝿い人ゴミの肩を叩いても振り返るのはたいていよく似たぐりぐりメガネ顔の退屈ばかり。それはとても不愉快なことだ。
頭のサイレンが響くんだ
どこにでも現れる台所のチャバネゴキブリのような退屈、彼等を廃除すべくまた動き出すのだ
ああまただ、また。退屈がやってくる。
サイレンが響き、僕は渇望し、やがて干からびてゆくのだ。