ポケモンバトン

ポケモンのゲームとアニメ大好きな奴が何気なく作ったバトン



※答えたくない・いらないと思った項目は、消して頂いても結構ですので☆


美琴から回されたので答えるよー!

■ポケモンゲーム好き?

好きじゃないならやっていない。


■プレイしたことのあるポケモンシリーズは?

BW以降、XYとムーン。
ムーンはまだクリアしていない……(←ヲイ

■一番好きなポケモン教えて。何なら語っちゃって下さい!

ピカチュウ。
だってポケモンを代表する王道キャラだしネ!

■もしもポケモントレーナーだったら、手持ちはどの6匹?

イーブイ、ピカチュウ、ジャローダ、ドレディア、ラティアス、タブンネ。

……えっらいかたよっているなぁ……。


■自分で似ていると思うポケモンは?

……え?カビゴン?(←www

■人に「似ている」って言われたポケモン、いたら教えてほしいな♪

いたっけなぁ……。

■バトンを回してくれた人をポケモンに例えると?

ミミッキュかピッピのどっちかしかいない。

■ポケモンのアニメ観てる?

XYまでは観てた。ただ、DP以外はキッズで再放送されていたのを観たけど。

■アニメで好きなキャラは?

……サトシ?

■アニメを観て、好きになったポケモンいる?

……え、いるかな……。


■好きなポケモン映画は?

水の都の護り神

■ポケモンゲーム又はポケモンアニメのキャラで、一緒に旅したいキャラっている?

セレナと。

■バトンを回す相手をポケモンに例えてみて♪

フリーで!

■お疲れさま(*^^*)
バトンやってくれてありがとう!





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エムブロ!バトン倉庫
mblg.tv
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Fate/Gardener  ACT:8(18)

梟の鳴き声が小さいながらも耳に入る。
実体化をしていたアーチャーは久遠と共に森林地帯へと来ていた。
時刻は既に20時を回っている。
都市からだいぶ離れているため、当然人の気配はない。
人払いの結界が張られているため、
森林地帯に意識が向けられることはない。
久遠とアーチャーは互いに何も言わない。
小百合の姿は見えない。森林地帯に向かおうとしていた彼女は
対象を強制的に眠らせる術式によって、
夢の世界に意識が飛んだので彼らは小百合を1人、
別邸へと置いてこの場所にきていた。
そこへ煙草を口に咥えたダニエルがよう、と声をかけるが
久遠は一瞥だけをして森林地帯に目をやる。
ダニエルは特に反論することもなく、
咥えた煙草を道路に落として踏み潰した。
既に森林地帯へ先行しているのか、アサシンの姿は見えない。
打ち合わせたのはただ1度きり。
戦術は打ち合わせてもお互いの戦力について、
話し合うことはなしと取り決めしたからだ。
セイバーとランサーを討った後、
必然的にアーチャーとアサシンは戦うことになる。
戦力についてはこれから行われる戦いで嫌でも知るので、
むざむざ教えたりはしないだろうとお互いに
そう思ったのでアーチャーもそれには異論を唱えなかった。
南西から風が吹く。
それと同時に森林地帯から火柱があがった。
「……アサシンの1体がやられたようだな。
予想通り、トラップ展開はしているか。」
「2騎のサーヴァントが掲げる騎士道精神に反する行為、と
言いたいところだが曲がりなりにも彼女は魔術使い。
魔術を使う理由や目的は我々魔術師とは違う。」
「……ま、あのがきんちょは魔術を
道具としかみなしていないがね。
それならサーヴァントだって道具も同然だろうに。」
ダニエルはぼやくようにして呟くがアーチャーは
それを気にすることなく、森林地帯に目を向けた。
「アーチャー、お前は先行するように。」
「……は。」
久遠の指示でアーチャーは一礼をすると霊体化をして
森林地帯に先行した。
それを見た久遠はステッキを片手にゆったりとした歩調で
入り口に進んでいく。
「……ったく、アーチャーのマスターも奴さんを
道具としてみなしているんじゃないか?
まあ、俺も人のことは言えないけどな。
果たし状っぽいことを言付けとして受け取ったっていうのに、
随分と余裕をかまして歩いているのな。」
久遠の後ろ姿を見ながら、ダニエルは大股で歩いて
森林地帯の入り口を通り抜けた。


2人よりも先に森林地帯に入ったアーチャーは実体化をすると、
すぐに宝具を顕現させて構えた。
薄暗いこの場所にはアサシンが潜伏しているが、
その気配は感じ取れない。
気配遮断スキルを持っているので当然といえば
当然なのだが、それでもやはりアーチャーは苦い表情をする。
騎士道精神を持ち合わせる英霊として、
不意打ちや奇襲を専門とするアサシンとはどうしても相容れない。
戦略的にセイバーとランサーの2騎を
保有している姫宮満月を先に潰したいのは
久遠もダニエルも一緒だ。
そんなことを考えていたからか、
アーチャーは自分に向けられた視線に気づくのが一瞬遅れた。
「……!」
視線を感じたアーチャーは後ずさりをした。
その刹那、無数の矢が地面に突き刺さる。
ひらり、と何か黒い影が奥の方へ遠ざかっていく。
気配遮断スキルを有するアサシンではないのはわかりきっている。
セイバーやランサーに弓を扱っていたという逸話はない。
彼らでもないとするなら――――。
「………2人のマスターか。つくづく、身のこなしようは普通ではないな。」
以前、ダニエルを追跡していた時に満月は
魔術を行使することなく建造物の屋上を軽々と跳躍して移動していた。
黒い影の後を追いながら、アーチャーは弓に矢を番える。
森の中を疾走する黒い影に狙いを定めて、
照準を合わせると彼は躊躇うことなく矢を放った。
ドス、という音がして黒い影は地面に倒れる。
茂みを抜けたアーチャーが目にしたのは、
魔力でできた人型の結晶であった。
胸部にあたる部分に矢が刺さったことでその結晶は
形を保てなくなり、周囲に発散していく。
「……人の形をした魔力の結晶体、か。
では、無数の矢を放ったのもこれなのか?」
消失していく魔力を見ていたアーチャーは
現存している腕の部分を見たが、
弓矢がないことに気づいた。
「………弓矢がない。つまり、貫通射撃弾……。」
アーチャーはそう呟くと少しばかし、頭上に視線をやった。
木の梢に分裂した1体のアサシンがいる。
厳つい体格をしたその個体は彼に
声をかけることもなく森の闇に消え去った。
「――――――――今の様子では
特に手助けをする必要はなし、と判断したのか。
それとも、人の形をとった魔力の結晶体があることを
他の個体に伝えに行ったのか。」
アサシンが消え去った方角をしばらく見ていた
アーチャーは先に進むことにした。
アインツベルン城に向かえば、
満月がいるかもしれないと彼は思案したが
そこに必ずしも彼女がいるとは限らないと
首を横に振って否定する。
この森林地帯にいることは間違いないのだから、
攻撃を仕掛けてくる方角などを見て探せばいいだけの話だ。
満月やセイバー、ランサーを探すことに考えを
集中していたせいか、アーチャーは消失していった
魔力の結晶体に遠見の水晶球の破片があったことに気づけなかった。
その破片を介して、アインツベルン城のサロンで
ローゼスフィールはアーチャーと分裂した個体とはいえ
アサシンの姿を視認した。

 


「……アーチャーが現れたわ。様子からして先行をしにきたようね。」
「となると、ダニエルと遠坂久遠は遅れて森林地帯に入るみたいだな。」
森林地帯の様子を遠見の水晶球で視ていた
ローゼスフィールの言葉に満月はふむ、と呟いた。
人の形を模した魔力の結晶体は森林地帯の
あらゆる場所に配置している。
あくまでもそれらはトラップを展開するため、
あるいは発動までの時間を稼ぐために製造したものなので、
魔術師やサーヴァントの一撃を受けてしまえば即座に崩壊してしまう。
「アーチャーはこの城を目指すかしら。」
「私がこの城に必ずいるだろうって思っているのなら、
ここまで来るだろうね。ローゼスフィールはこのまま城で待機。
一応、護衛用として使い魔を何匹か置いていくから。」
「ええ、わかったわ。何か異変があれば使い魔を中継して連絡。」
「セイバー、ランサー。ダニエルと遠坂久遠については
私の方で仕留めるからアーチャーとの戦いに専念すること。
途中、アサシンの邪魔が入りそうなら森林地帯に
仕掛けたトラップを有効活用してくれても構わないから。
基本的にはアサシンを敵と誤認させてアーチャーの矢で
自滅に追い込ませるけど。」
サロンでローゼスフィールが行使していた遠見の水晶球を
覗いていたセイバーとランサーは満月の指示に首肯する。
「というか、ダニエルは近代兵器を主体としているから、
魔術でその威力を補強される前に
叩きのめすのが理想的なんだけど……。」
「満月の魔術を無効化する体質は
セイバークラスの対魔力スキルそのもの。
事実上、現代の魔術師は満月に傷を負わせることはできないけれど、
物理は対象外だものね。
でも、致命傷レベルの重傷を負ったとしても、
全て遠き理想郷(アヴァロン)の効果が
自動的に発動するのでしょう?」
「まあ、使ったら手に負えない魔法級の宝具だし………。
弾丸のストックがなくなるまでの持久戦に
持ち込むっていう手もあるんだけど、
何回も化け物じみた回復力を見せたら、
ドン引きするじゃないかなぁと思うと気が引ける。」
「でもバーサーカーに攻撃を受けた時は普通に
治癒魔術を使っていたそうじゃない。」
「あれは2人が戦っていて、治癒魔術をかけるだけの時間を
作ることができたから。」
ローゼスフィールの言葉に満月は返答をして、
遠見の水晶球を見る。配置したトラップが次々と展開をしていく。
とはいえ、アサシンやアーチャーを充分に足止めできる効果は
期待できそうにもないが。
「ダニエルにはエミリスフィールの居場所を
吐いてもらわなくちゃならないし。
遠坂久遠については……うん、まあ。
その腐った根性を叩きなおしてやりたいところだけど、
やったところで根源へ到達しようという願いを
捨てないっていうのは分かりきっているから相互理解は無理だね。
魔術使いと魔術師では目的すら違うから。
……さて、と。そろそろ実行をするとしますか。」
「気をつけて、満月。アーチャーやアサシンについては
まだ対処ができるだろうけど、
ルーラーが乱入してきた場合はどうしようもないわ。」
「この森林地帯一体ごと叩きのめすっていう手もあるんだけど、
それで倒れてくれるような相手じゃなさそうだし。
それにキャスターの記憶の残滓が言っていた
『真名を知ったら、倒すこともできないような相手』って
いうのも気になるし。」
「……やっぱり気にしていたの?それ。知っているのなら、
どうして教えてくれなかったの?と思っているのかしら。」
「それはそうなんだけど、
加工したとはいえ自分の魂を持っている人間を
いじるなんていう性癖、何処で身に着けたのかなぁと。」
「……英霊の力と融合している時点で半分以上は
人間じゃないと思うのだけれど……。」
「――――――何か、言った?」
ピシリ、と空気の固まる音がした。
満月は笑みを浮かべているがその目は――――笑っていない。
ひんやりとした冷気がひしひしと伝わってくる。
ローゼスフィールは首を横にぶんぶんと振った。
「な、何でもなくってよ。そう、ただの独り言、独り言よ……。」
「は、はいっ。ローゼスフィールは
何も言っていません、マスター!」
「……………俺も同意見です。彼女の一時の迷いかと。」
「なら、良いんだけど。ああ、そう。
これは独り言なんだけど。……敵だったら、
体をバラバラにした上で暗くて深い海の底に
沈めているところだから。」
満月の言葉にローゼスフィールは背中を走る悪寒にぶるぶると震えた。
そして何があっても彼女を敵に回したくはないし、
敵にしたくもない。そう思ったのであった。
「何にせよ、ルーラーが乱入してきた場合の対処法は
何処まで通用かするかわからないけどひとまずは練ってある。
ダニエルや遠坂久遠はどうしているのかは知らないけれど。
……何にせよ、ローゼスフィールは戦闘が終了するまで
ここから動かないこと。いざという時には
空間転移の術式を組み込んだカードを使用して
私の家まで逃げるように。」
「え、ええ、わかったわ。」
「それじゃあ、セイバー、ランサー。行こう。
あの馬鹿共を頑張って倒しに行くよ。」
「あ、はい。」
「承知した。」
2騎のサーヴァントの返答を聞いた満月は踵を返すとサロンを後にした。
セイバーとランサーは彼女の後についていく。
「……二人とも、武運を。気をつけて。」
ローゼスフィールの言葉に首肯した2騎のサーヴァントは
扉の向こうへ消えた。その後ろ姿を見送った彼女は深い息を吐いた。
「………もしかすると満月達、
聖杯戦争で参加したマスターの中で
ある意味最強のパーティーじゃないかしら……。」
その呟きに返答をする者はいない。
ローゼスフィールは気を取り直して、
遠見の水晶球で森林地帯を見るべく意識を集中することにした。





                                                                                                     続く。

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バレンタインデー当日のお話、お話。

 

 

―――バレンタインデー当日。私立聖ミカエル学院初等部。

「姫宮さん!これ、貰ってください!」

「――――………ドウモアリガトウ。」

女子生徒から包装された箱を受け取った満月はお礼を言った。

……ちなみに彼女の机には。
同じように包装された箱が十数個、置かれていた。


「………これホワイトデー、マジで倍返し考えないといけない奴?」
「モテモテだねー、満月ちゃん。」
「……………お返し、クッキーでいいよね。うん。」


「クッキー?マシュマロとかじゃ駄目なのか?」

男子児童の疑問は満月は深いため息をついた。

「……これは母さんから聞いたんだけど。
マシュマロは貴方が嫌いです、という意味があってだね。」
「マジで!?」

「ホワイトデーのお返しをするんだったら、キャンディがオススメだよ。
フラれるかどうかは別だけど。
キャンディは貴方が好きです、って意味があるから。
ちなみにクッキーは友達でいてくださいと。」

「(お、覚えておこう……。)」
「(知らなかったら、そのままマシュマロを渡すところだったぜ……。)」




「ところで姫宮さん。」
「ん?」
「劇団のキャストさん達にもチョコをあげるの?」
「うん。義理だけど。」

芳樹の分だけマカロンにしたのは黙っておこう、と。
満月は心の中にしまっておくことにした。
何せ、A組の女子達は恋愛に飢えているのだ。
その手の話をしたら最後、毒牙にかかってしまう。


できることなら刺激して欲しくないなぁ、と満月は心の中で思った。

 

―――放課後。芸術文化ホール。


「というわけで、チョコです。義理ですけど受け取ってください。」

そういうと満月はキャスト達に手作りのチョコを渡した。

「あ、さよ兄ぃにはクッキーね。
どーせ、高等部の女子達から
似たり寄ったりの菓子を貰うだろうからと思って。」

「サンキュー。男子達からは嫉妬の視線を貰ったけど。」
「あっはは、半殺しにされなかったかい?」
「死なない程度にやり返したんで大丈夫デース。」

不知火の言葉に小夜はドヤ顔で返答した。


「……すいません、芳樹さん。」
「どうしたのかな、満月ちゃん。」
「……実はその、芳樹さんの分だけ何故か別のお菓子になっちゃって。
作り直そうとしたんですが、母さんに上出来なんだからもったいないって
言われちゃってそのまま持ってきちゃったんです。」




満月の言葉に、ピシリと稽古場の空気が固まった。

「?」


満月から包装された袋を芳樹が受け取ったのとほぼ同時に。

智恵がああ、という声を出した。

「そういえば、飲み物がちょうど切れちゃったのよ!
満月ちゃん、買いに行きましょうッ!」
「へ?」
「はいはい、行くわよー!」



ポカンとする満月の手を握った智恵はそのままズルズルと稽古場を後にした。



そして彼女が扉を閉める際、不知火は娘にグッジョブ、と親指を立てた。


「……別のお菓子ってどういうことだろう?」


「開けてみたらいいんじゃないか?」

智久の提案に芳樹はそれもそうだな、と頷いて包装をほどくと
袋からマカロンを取り出した。

「………。」
「………。」
「………。」
「………。」
「………。」


「思いっきりマカロンだな、芳樹!
5年前のこと、気づいたんじゃないのか!?」
「いやいやさすがにそれはないだろ、智久!
何でそーいう流れになる!?」

「……ひょっとすると、満月ちゃん。
無自覚で気づいているんじゃないかい?」

突如として現れた越前の言葉に涼はえ、と呟いた。

「無自覚で気づいて、マカロンを作ったってことは……。
満月さん、芳樹さんに対して
好意を持っている可能性が否めないってことなんじゃ……。」
「……やめてくれ、俺はセイバーに斬り殺されたくない。
それにまだ小学生じゃないか。
俺は小学生に手を出す趣味はないぞ?」
「いやだから言っただろ、
時期が早いんだったら友達からでも始めようかみたいな感じで。
満月ちゃんの場合、さっさと彼氏作った方が都合いいと思うんだが。」
「人の話聞いているのか!?」

「聞いた上でそう言っているんじゃないかよ。」
「まあ、でも。智久の言っていることもあながち間違ってはいないんだよね。」

千夏の言葉に芳樹は彼をジト目で見た。

「そりゃそうだろうなぁ。
あんな優良物件、そうそういないし。
世界有数のグループの跡取りだし、魔術使いではあるけれど
魔術の才能は破格過ぎるほどの高スペックだ。
今はまだいいかもしれないけれど、
魔術協会が見たら、間違いなくホルマリン漬け直行だぞ。
連中に保護って言う名目で連れ去られる前に、
手を打った方がいい。
彼女はまだ若いし、子供だし。」

不知火の話に芳樹は小夜に視線を向けた。

「オレ、知らない人間と満月が付き合うより知っている人間の方が
安心するから。
つーか、魔術協会でホルマリン漬けされるのはオレだって嫌だよ。」

「………。」

「ホワイトデーはお返しをするといい。
それが礼儀ってもんだ。」

ポンポン、と背中を叩く海里に芳樹はガクッと項垂れた。


「……恋愛事情に他人が首を突っ込むのはどうかと思うんだが……。」


悲しきかな、志鶴の呟きは誰の耳にも入っていなかった。

 

 





                                                ホワイトデーに続く。
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バレンタインデー前日。

 

―――――バレンタインデー。

日本では女性が好きな男性にチョコレートを贈り、気持ちを伝える日。
男にとって喜ぶor切ないイベントである。



……バレンタインデーを明日に控えた姫宮邸。

満月は出来上がった品物を目前にして疑問符を浮かべていた。


「……何で芳樹さんの分だけ、マカロンにしちゃったんだろう?」


むぅ、と腕を組みながら首をかしげる満月が作ったのは
所属する夢現乱舞のキャスト達に贈る義理チョコである。




……まあ、そのキャスト達が演じるキャラの絵柄を描いたチョコを
贈ろうかという話でチョコ作りをしたわけなのだが。




何故か。1つだけ―――より正確に言うなら、芳樹に贈る分だけ。
マカロンを作ってしまったのだ。

「……何で?」

「あらあら、どうしたの?満月。」

「1つだけマカロンにしちゃった。」

夫に贈るチョコを作っていたジャンヌは包装を片手に
満月へ顔を向けた。

「それ、誰に贈るものだったの?」
「芳樹さんの分。
これ自分の分にして、チョコで作り直そうかなぁ。」
「駄目よ、満月。」
「……何で?」




「せっかく作ったのに、もったいないじゃない。」

「……えー……?私が納得いかないんだけど、
これで妥協しろと?」



「だってこんなに上手に作れているんだもの。」

「でも……。」

「……ね?」

にこにこと笑うジャンヌの背後に般若の仮面が浮かぶイメージが見えて、
満月はガタガタと震えた。

「は、はひ………。」




                                                          続く。
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弱っている時ほど、甘える時はない。

 


※アテンション※



この話は未来の話につき、登場するキャラは歳を取っています。



何歳取っているかって?それはお察しください。






 

「―――それじゃあ、しばらく満月のことをお願いね。」
「わかりました。責任を持って看病しますので。」

芳樹の言葉にジャンヌはすまなさそうな顔をすると、
待機しているセイバーと共に玄関を後にした。

 

扉の鍵をかけた芳樹は踵を返すと冷蔵庫から
あらかじめ冷やしていたポカリと
冷えピタを持って寝室に移動した。

 

「満月ちゃん、具合はどう?」


ベッドには高熱を出した満月が布団を株って寝込んでいた。


「うー………。」

時折息苦しいのか、彼女は芳樹の顔を見ると脇に挟んでいた
体温計を渡した。


「――――39℃、か。またあがったね。
冷えピタも常温になっているから、交換するよ?」

咳き込む満月の額から、常温になった冷えピタと
冷蔵しておいたものを芳樹は交換した。


インフルエンザが流行るこの時期、何処から拾ってきたのか
満月はそれにかかってしまい、しばらく休養することになった。

ジャンヌはそんな彼女を看病しようとしたが、運悪くしばらくの間、
どうしても休めない仕事が入ってしまい、自分の代わりとして
芳樹に満月の看病を頼んだのであった。

……なお、劇団の運営者である不知火に満月の分と
彼女の看病をするため自身の分の有給を申請した際、
智久から

「インフルエンザを移されるなよ?」と茶化された
芳樹は彼の顔面に拳骨をお見舞いした。


「ポカリ飲む?」

「……飲む……。」

芳樹は吸飲みにポカリを入れると、満月の口につけた。

「ん……。」

ポカリを飲んだ満月に芳樹は声をかける。

「咽喉は痛む?」

「……越前さんに処方してもらった薬を飲んだら、
ちょっとは楽に……。」

そこまで言いかけて、満月はゴホゴホ、と咳をした。


それと同時にお腹の鳴る音が聞こえた。

「お粥と雑炊、どっちがいい?」

「……雑炊。」

「オーケィ、今作ってくるから少しでも寝ていた方がいいよ。」

「はぁい……。」

小さく頷いて瞼を閉じた満月の頭を優しく撫でて、
芳樹は寝室を後にした。


小鍋で雑炊を作りながら、、
芳樹は満月と初めて出会った時のことを
懐かしいなぁ、と思い出していた。


あの時は今と違い、ただの風邪だったが。
高熱を出していた満月に冷えピタを貼り、
汗をかいていた箇所を拭き、介抱して。

時折、それを思い出して満月と話をして互いに笑ってはいるが。

当時、家庭の事情で髪を伸ばしていた芳樹を
満月は「お姉ちゃん」と見間違えたのだ。

当人は当人で、それを思い出す度にごめんなさいと頭を下げているが
芳樹は過ぎたことだしもういいよ、とその度に宥めていた。


雑炊をどんぶりに入れて、お盆にのせると芳樹は寝室に戻った。

室内に入るとところどころ関節が痛むのか、満月は唸っていた。

 

「満月ちゃん、起きられる?」

「何とか……。」

芳樹の気配に気づいた満月は関節の痛みにこらえながら、
上半身を起こした。

芳樹はサイドテーブルにお盆を置くと、レンゲで雑炊を一口掬い
満月の口元に運んだ。

「はい、あーん。」

「……あーん……。」

雑炊を口に入れた満月はもぐもぐ、と食べた。

インフルエンザで関節が痛むのが、我慢できないのか
普段の日常でそんなことをしたら顔を真っ赤にするのに、
満月は芳樹に雑炊を食べさせてもらっていた。

熱のせいでボーっとしているのかプルプルと悶え死ぬ芳樹に
気づくこともなく、満月は彼に食べさせてもらったこともあって
無事雑炊を完食した。

処方された薬を飲んで、横になった満月を残し、
芳樹は空になったどんぶりを持って、寝室を後にした。

食器を洗って片付けてから、
耐熱カップに牛乳と自家製のいちごジャムを
混ぜ合わせて、電子レンジで加熱すると、それを持っていった。

付き合うようになってから、初めて体調を崩した時に
ホットのいちごミルクを作ったら、満月はそれをいたく気に入り、
以来、具合が悪い時は決まって作るようになったのだ。

寝室に入ると、満月が布団の裾を握って何かを言おうとしたので
芳樹は急いでベッドに駆け寄った。

「……手、握って、欲し、い……。」

満月の言葉に芳樹は彼女の手を握った。
手を握られてホッとしたのか、満月は笑みを浮かべる。

そしてうつらうつらとしそうになる彼女の頭を芳樹は撫でた。

「そばにいるから、しばらく寝ていなよ。」

「……うん。」

芳樹の言葉に頷いた満月は瞼を閉じて、眠りについた。


「―――元気になったら、また何処かに行こう。
だから、早く治してね。」


そういって芳樹は彼女の手にキスをした。

――――ちなみに後日。


「っち、てっきり薬を口移しして芳樹自身もインフルにかかるかと
思っていたが、何でケロッとしているんだ?」

「どういう展開を期待しているんだ、お前は。
大体、そんなことをして俺が寝込んだら、
満月ちゃんが涙目で必死に謝罪する姿しか
イメージつかんわ。
それはそれで可愛いけど。」


「こいつは驚いたなあ。とうとう変態の領域に到達したか。」
「おい、智久。そこに直れ。」
「全力で断る!」

逃げ出した智久を追いかける芳樹を見た満月は。

「(え、芳樹さんが変態って今更すぎるんじゃ……。)」

と思ったが、あえて口にしなかった。







                                                     終わり。
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