刀剣乱舞 プレイ日誌


清光を修行に行かせました。

後、長船派は鍛刀では入手不可な大般若さんを除いて集結。

粟田口の毛利藤四郎は相変わらず来てくれない……!
来てくださいなぁぁぁぁぁぁあああああ!

と叫ぶ審神者。

今剣を修行に行かせるべきか否か。


阿津賀志山異聞メンバーにいる今剣は後もうちょっとしたら
修行に行けるレベルに到達するんだけど、
刀ミュのつはもので修行に行っているから、つはものメンバーで編成している方の
今剣を修行に行かせることができるレベルに到達するまでレベリングしようかいのう……と。


でも一応、打刀と脇差と短刀の刀剣男士は修行に行かせて
極の姿で帰ってきてくれたので修行は保留……。


というか、槍と大太刀と太刀と薙刀の極ってあるのかな。

そのうち、修行に行けますよって言う発表があったら怖い。

てか、修行道具が足りない……(涙)

Fate/Gardener  ACT:9(2)

「……ジャンヌ・ダルク……!
前々回の聖杯戦争でアインツベルンが
ルール違反を犯して召喚したのは彼女だったのか……!」
「……あの姿は、歴代の聖杯戦争で
敗北していったサーヴァント達の遺した怨念に
取り込まれた結果なのでしょうか?」
「……多分、そうだとは思う。
彼女は黒化してしまったことで現世に
復讐という望みを得てしまった。」
「……信じられません。百年戦争を終わらせるために、
フランスを救済した彼女があんな姿になってしまうなんて………。」
不滅の聖剣(デュランダル)を構えたまま、
セイバーは復讐者(アヴェンジャー)と化した同郷の英霊を見つめる。
「意外だった?同郷の先輩としては黒化した私を
憐れんでいるのかしら?でもこれが事実。
この胸に燻る憎悪の炎は決して消えることはない。
だから私は復讐をするの。
彼らも怨念を晴らすために復讐をせよ、と
囁いているのだから!」
「……彼ら、と言うと。
アーチャーを侵食したあの怨念の集合体か。」
ランサーの言葉に満月はコクリ、と頷いた。
その様子を見たジャンヌ・オルタははっ、と
彼女を鼻で笑った。
「それで?シャルルマーニュの子孫である貴女は
私をどうするの?アーチャーと
同じように消滅させるつもり?」
「―――――いいや。消滅はさせない。」
セイバーとランサーの間から、
前に進み出た満月はジャンヌ・オルタと向き合った。
「殺しはしない。倒しもしない。
私は貴女を救ってみせる―――絶対に!」
「……はぁ?私を救う?馬鹿馬鹿しいにも程があるわ。
何の根拠があって私を救おうとするわけ?」
「根拠があってもなくても、そんなことはどうでもいい。
私は自分勝手な理由で貴女を救う。
敬愛する人物が黒化しているのなら
無理矢理真っ当な道に連れ戻す。
理由はそれで充分だ。」
満月の言葉に時雨は苦笑する。
ジャンヌ・オルタを救おうとする理由が
いかにも彼女らしいと思ったからだ。
「自分勝手な理由で私を救う?随分と滑稽な話ね!
そんなので私を救えるというのなら、
聖杯も英霊達が遺した怨念だって
最初から要らないわよ!」
ジャンヌ・オルタはそう叫ぶと、
腰に下げていた剣を鞘から抜いた。
「……なあ、嬢ちゃん。ジャンヌ・ダルクって
剣は使えたのか?」
「剣にまつわる武勲は存在しない。
でも、ジャンヌ・ダルクが持っている
特攻宝具を使用する際に使う。」
「……と、特攻宝具……?」
「使ってしまったら最後、戦闘後には消滅する。
……まあ、尤も?
今のジャンヌ・オルタはそんな危なっかしいものを
使う気はさらさらないみたいだけど。」
「……そ、そうですか……。」
「……エミリスフィールについてはあまり近づかない方がいい。
小聖杯が起動すれば内部から外装である
彼女を焼却処分する恐れがあるから。」
「焼却処分って………。」
「……確かに聖杯が起動してしまえば、
外装はもう要らないだろう。
後は願望機としての機能を稼動させるだけだからな。」
「……アヴェンジャーは私達が何とかする。
藍堂さんと先生はダニエルをよろしく。」
「よろしくって具体的には?」
「エミリスフィールに近づかせないように
すればそれだけでいい。
戦っている間にこっそり聖杯ごとエミリスフィールを
また別の場所に移動させられても困るし。
煮るなり焼くなり、好きにして。
ダニエルをどうするかは藍堂さんの判断に任せるから。」
「……わかった。無理はするなよ。」
「藍堂さんもね。先生ならともかく、
あの跳弾は連続的に使用することができないんだし。」
満月と会話をした後、時雨と瑠樹は
ジャンヌ・オルタに対して銃口を向けていた
ダニエルの方に顔を向ける。
グロッグ18Cに弾丸が装填されていることを
確認したダニエルは自分のところにやってきた
時雨と瑠樹に視線を向けた。
「てめぇらが俺の相手をするのか?」
「具体的に言えば僕がお相手します。
……初対面の時は平和ボケをしていたばかりに
不意打ちを食らってしまいましたが。」
「……それについてはお前の警戒心が薄すぎたからな。
自業自得だ。」
「………戦う前から戦闘意欲を削ぐような
発言はホント勘弁してください。」
「……ま、愚痴については後で聞いてやるよ。」
「やれやれ。平和的解決は望めそうにもない、か。」
「再三言いますが、撤退をする気は?」
「ない。」
「……令呪を失った時点で聖杯を手にする資格は
失われていると思うんだが。」
「サーヴァントと再契約をすれば
どうとでもなれるという考えは捨ててくださいね。
セイバーとランサーの契約はまだ続行中ですから。」
「それに再契約を持ちかけようとしても、
あの2人がてめぇに仕えると思うかよ。」
「それについては無理だろうな。
三騎士クラスとは相性が悪いし。
逆にあのがきんちょは三騎士とバリバリに相性が良いだろうな。
そのクラスに当てはまるサーヴァントが
がきんちょと契約をした場合、
本来のスペックにほとんど近い力を
発揮することができると俺は見た。」
「……まあ、シャルルマーニュことカール大帝の子孫だしな。
何はともあれ、再契約も期待できないし、
新たに令呪が交付される様子もない。
聖杯を譲渡してもらうっていう手もあるんだが、
どちらかと言うと嬢ちゃんは破壊を
選択するだろうから譲渡は無理だろうな。」
「まあ、だろうよ。聖杯の機能が修復できるのならそれでよし。
それができないと判断した場合は破壊する。
それが庭師としての役目だからな。
……何で庭師と呼ばれているのかがよくわからんが。」
「そりゃあれだ。鋏と如雨露を持っているからだよ。」
「何だそりゃ。」
他愛もない話はそこまでだった。
グロッグ18Cの引き金に指をあてたダニエルは、
その銃口を時雨に向けて発砲をした。
それよりも早く瑠樹は用意した黒鍵を投擲して、
弾丸を床に叩きつけるかのように落とした。
「へー、初対面の時よりは随分と
反応が良くなっているじゃねぇか。」
「…………まあ、何ていいましょうか。
毎日というわけではありませんでしたが、
セイバーとランサーに良い意味でも
悪い意味でも鍛えられましたから。
そのおかげでブランクを脱することはできましたが。」
「って、ポロリと言っている場合じゃねぇよ。
次が来るぞ!」
時雨が叫ぶと共に弾丸を装填したダニエルが
グロッグ18Cの銃口を瑠樹に向ける。
魔力だけで生成した弾丸を使用されれば、
通常の弾丸よりも受けるダメージは大きい。
死徒との戦闘経験がある瑠樹と違って、
時雨の身体能力は一般人と何ら変わりない。
相手は近代テクノロジーを駆使する暗殺のプロであり、
人間に戻りたいと願う死徒。
死徒に噛まれる事件が起きなければ
暗殺の世界で動くことなく、
普通の人間として生を全うしていたかもしれない。
……残酷な経緯はダニエルに最悪な結果をもたらした。
死徒になってしまったばかりに妻子と人生を歩むことができず、
また吸血衝動を抑えきれずに妻子の前から
姿を消さなければならなかった彼が
人間に戻りたいと願うのは無理もないだろう。
グロッグ18Cから、魔力弾が発射される。
瑠樹は腰を低くし、しゃがむとそれをかわした。
「………時雨、無事ですか。」
「………おう。っていうか、
あれをまともにくらったら痛いっていう
レベルじゃなさそうだな。
銃を叩きのめしたとしても、
あいつは他に武器を持っているから、
身がもたねぇよ。」
「………ですよね。事情が事情なだけに、
死徒として殺すのは抵抗があるといいますか。」
「……よくそんなんで代行者やれたよな、って
つくづく思うぜ。」
「…………昔から毎度同じことを言ってどうするんですか。
弾丸のストックは大丈夫ですか?」
瑠樹の問いに時雨はフッ、と笑うと
懐から魔力弾の入った袋を出した。
「………嬢ちゃんがよこしてくれた魔力弾がある。
銃装甲の戦車や戦闘機を木っ端微塵にするほどの威力がある奴と、
後は麻痺や睡眠と言った状態異常を起こすのと。
………なぁ、嬢ちゃんの鋏って死徒にも有効なのか?」
「……そこまで詳しくはわかりませんよ。
詳しい説明とかしてもらったことはありませんから。」
「………庭師の力で死徒を人間に戻すことができないかなぁ、と
考えてしまったんだが。」
「………ひとまず、動きを封じる必要がありますよね。
次から次へと銃火器類を使用されるとさすがに
黒鍵や弾丸のストックもなくなりますし。」
「……なら、頑張って俺が動きを封じられるように
時間を稼いでくれ。
一般人と何ら変わりない身体能力を持つ俺じゃ、
対応しきれないし。」
「………とりあえず、死なない程度にはやってみますが。
捕縛したところで、庭師の力を持ってしても
死徒から人間に戻せないって言われたら、どうしますか?」
「……その時はその時、考えればいいさ。」
「……シリアスな表情であほなことを言わないでくださいよ、
熱でも出ているんですか?」
「俺はいたって健康だ。体調不良だったら、
とっとと家に帰って布団で寝るぞ。」
「……お前ら、随分と余裕をかましているんだな……。
下手をすればここで命を落とすかもしれねぇって言うのによ。」
グロッグ18Cに弾丸を装填し終えたダニエルは
煙草をふかしながら、2人に声をかけた。
「いや、何。聖杯以外でお前を死徒から
人間に戻す方法があるんじゃねぇかと2人して考えていただけだ。」
「聖杯以外に俺を死徒から人間に戻す方法があるって?
そんな馬鹿げた話があるか。」
「まあ、だろうよ。何せ、
成功するかどうかは一か八かの賭けだからな。
失敗したら、人間として死ぬだけのことに
なるだけだろうが。」
「それについては自分の目で見てみないと
信用しないタイプなんでね。
一か八かの賭けなんざ、ギャンブルじゃねぇか!」
銃口を向けるダニエルに時雨は瑠樹に顔を向けた。
「確実に状態異常の弾丸を当てるには
あいつを叩きのめすのが1番だ。しくじるなよ?」
「……時雨の方こそ、しくじらないでください。
肝心な時に失敗をしてしまったら、許しませんから。」
「はん。お前が失敗した時はその台詞、
そのままそっくり返してやるよ。」
時雨と瑠樹は互いに不敵な笑みを浮かべると、ほぼ同時に駆け出した。
金属同士がぶつかり合う音が教会の跡地に響く。
セイバーとランサーはジャンヌ・オルタこと
アヴェンジャーと剣戟を繰り広げていた。
2騎のサーヴァントが戦っているその後ろで満月は
アヴェンジャーを救う方法を思案していた。
「(彼女がああなってしまったのは許容量を超えるほどの
怨念がその身を侵食しているから。
その怨念を切り離すためには、
アヴェンジャーを捕縛する必要があるけど。
アーチャーの時みたいに
セイバーの不滅の聖剣(デュランダル)と
歓喜すべき祝福の剣(ジョワイユーズ)を使って、
彼女の中に燻る怨念を祓えばいいけど。
11年という長い年月をかけて侵食している以上、
投影品で何処まで祓えるか。
…………シャルルマーニュの情報を
座から引き出して、宝具を行使するか。
ただ、そういう浄化に耐性を持っていた場合、
怨念を全て祓いきれない可能性が出てくる。
もしそうなったのなら、
庭師の鋏(ケルヌンノス)で……いやいや、
使いどころを間違えてしまえば、
彼女自身も消滅することになる。
聖杯を破壊するにはセイバーとランサー、
それにアルトリアの宝具でどうとでもなれるけど、
聖杯の防衛本能が出現しないとは言い切れない。
攻撃手段を持っていた場合、護りの手が一手欲しい。
ジャンヌ・ダルクは特攻宝具の他にもう1つ、
宝具を持っている。
それは彼女の象徴とも
言うべきもの―――『我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネル)』。
怨念を祓うには後もう一押しがいる。
どうすれば彼女を怨念から切り離すことができるのか…。)」
思考を張り巡らす満月を無防備と判断したのか、
アヴェンジャーはにやりと笑うと聖カテリーナの剣の
刃先を彼女に向けた。
「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮!
―――吠え立てよ、
我が憤怒(ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)!!」
「――――マスター!」
セイバーが叫ぶと共に煉獄の業火が満月に襲いかかる。
更に追い討ちをかけるように地面から何本もの槍が召喚され、
その刃先は満月を狙った。
生み出された炎が教会の跡地全体に広がる。
その熱さに、ダニエルと戦っていた時雨と瑠樹は
教会の外に出た。



    



                                                                                                続く。

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Fate/Gardener  ACT:9(1)

―――――――安行山、教会の跡地。
安置されていたエミリスフィールに異変が
起きたのは先刻のことであった。
その体を痙攣させたかと思うと、
彼女はぐったりとした様子になり、そのまま動かなくなった。
それを見た時雨はアーチャーが消滅したのだと確信した。
「……ふん。どうやら、あの円卓の騎士は消滅したみたいね。
これで残るは2騎のサーヴァントのみ。
万能の願望機としての機能を果たすのなら、6騎目を。
根源に到達しようとするのなら、7騎のサーヴァントを
聖杯にくべる必要があるみたいだけど。
残りの2騎はどちらも選択しないようね。
主のために生きて、主と共に滅びる。
は、馬鹿馬鹿しいにも程があるわ。何それ、妄信的じゃない。」
「……それは個人の解釈にもよりけりなので、
僕はあえて何も言いません。というか、言えないですね。」
「とはいえ、どうするよ?
アーチャーが消滅した以上、
直に嬢ちゃん達はここへ来る。
そこのルーラーさんはともかく。
ダニエル、お前は嬢ちゃんと
戦っても勝ち目はないだろうな。」
「ま、それもそうだろうな。
俺とあのがきんちょの魔力量は比較しないまでも、かなりの差がある。
近代兵器を主体とした戦闘をしたところで、
完全に叩きのめせる保障は何処にもない。
魔術だけじゃなくて白兵戦技術にも
卓越した技能を持っているから、正直勝てやしねぇわ。」
「そうでなくとも、貴方はアサシンを失い、
令呪も喪失しています。
聖杯戦争に参加する資格すらないのですから、
速やかな撤退をするのがオススメかと。」
「いや、でも死徒から人間に戻りたいっていう願いが
ある以上は速やかな撤退をするとは思えねぇよ。
嬢ちゃんが庭師だっていうのなら、
破壊よりも修復を望んでいるんじゃないか?」
「ああ、それは一理あるな。
けど問題はそこにいるルーラーさんだっけな?
こいつの目的は復讐なんだろう?
それを実行するために聖杯を掻っ攫っていくんじゃないか?」
「ああ、やだ。そんなところまで気が利くなんて、
気味が悪いを通り越して気持ちが悪いわ。
これだから人類史を否定する死徒は嫌いよ。
人類史を肯定する英霊はもっと嫌い。」
「でも、貴方は前々回の聖杯戦争において
アインツベルンによって召喚されました。
それもルール違反によって。」
「ええ、そう!第三魔法の成就とか
わけのわからない魔法のために
本来呼ばれることのないクラスの英霊を呼び出すなんて、
正気の沙汰じゃないわ。それでもって、
そこにいるホムンクルスは自分が
聖杯を守る器だっていうのに、
普通の人間になりたいだなんて。
馬鹿馬鹿しいにも程があるわ。作り物の人形が
真の意味での人間になれるわけがないじゃない。
あんな状態になった時点で、
あの人形としての人格や生体機能は
ほぼ喪失しているといってもおかしくないもの。」
ルーラーの言葉に時雨や瑠樹は何も言えなかった。
何しろ彼女の言っていることに偽りはない。
エミリスフィールが聖杯の器である以上、
人間になりたいという願望を持っていたところで、
最終的にはエミリスフィールとしての人格や生体機能は
聖杯が本来の機能を取り戻していくにつれて、
塗り潰されていくのだ。
たとえ、切り離すことができたとしても、
狂っている聖杯に願いを託すことはできない。
満月が修復できないと判断した場合、
彼女は残った道である破壊を選択する。
そうなれば、エミリスフィールは
人間になる願いを叶えられず、その生涯を終えることになる。
仮に聖杯を修復したとしても、
塗り潰されたエミリスフィールの人格を修復したところで、
聖杯にはサーヴァント5騎の魂しかくべられていない。
まだ2騎のサーヴァントがマスターとの契約を続行したまま、
限界を維持している以上は
万能の願望機としての機能は果たせないし、
根源に至るための孔を穿つこともできない。
……聖杯を守るための器として生み出された時点で、
エミリスフィールの願いは叶えられない代物であった。
「……でも仮にルーラーかダニエルが聖杯を手にしたとしても。
2騎のサーヴァントの魂がくべられていない以上、
どっちの願いも叶えることはできない。
サーヴァントを倒さない限りは。」
時雨の言葉にダニエルは黙って聞き流すと、
グロッグ18Cを懐から取り出した。
時雨は腰に下げているホルダーからS&WM37を取り出した。
その様子を見ていた瑠樹は
彼がそれだけ本気であることを認識した。
「……あの、時雨。さがりますね。」
「おう。下手に動くなよ、怪我をするから。」
「へぇ、お前もそれを使うのか。
日本の警察は銃なんぞ使ったら始末書ものだぜ?」
「常識を逸脱している以上、
始末書なんて書く必要ねぇだろ。
いざという時には嬢ちゃんに頼んでなかったことに
するっていう手もあるしな。」
「生真面目で屈強な父親とは偉い違いだな。」
「それはほっといてくれ。
マニュアル通りにしか動けん超合金並みに
固い頭を持つ連中みたいになりたくないんでね。」
そういうと時雨は発砲をした。
ダニエルは身をかがんで、発射された弾丸を避けると
グロッグ18Cの銃口を時雨に向けて引き金を引いた。
「……時雨!」
射撃競技で上位の成績を有しているといっても、
その腕前はどう考えても暗殺のプロである
ダニエルとは差がありすぎる。
グロッグ18Cから放たれた弾丸が
時雨に命中しようとした時、
彼の目の前に小規模の魔法陣が展開され、
それを弾いた。
「……姫宮さん?」
「っち、もう来たのか?」
「藍堂さん、大丈夫?」
「おう、何とかな。」
「……と、セイバー。下手に動かないで。」
「え?あ、は、はい!」
速攻でダニエルに斬りかかろうとしていた
セイバーは満月によって制止される。
ダニエルが彼女に銃口を向けた時、
右頬を何かがかすった。
指を這わせると横に線上の傷口ができていた。
「………あ?」
「……弾丸が跳躍したのか。」
ポツリと呟いたランサーに時雨はああ、と頷いた。
「……え、何。藍堂さんってそういう特技があったの?」
「そうですね。結構危険ですから、
あまり使う機会はありませんけど。
彼の跳弾は久しぶりに見ました。」
「………漫画の話かと思っていたけど、
使える人っていたんだ………。」
「そう何度も使えるようなもんじゃないけどな。
連続的に使用するの、俺には無理だし。」
時雨の隠れた特技に満月は呆然とするしかなかった。
瑠樹ほど長い付き合いをしていないので、
無理もないといえばそうなのだが。
「……というか、相変わらずこいつらの
ピンチには颯爽と駆けつけるのな。てめぇらは。」
「こちとら、移動時間を短縮する方法を持ち合わせているんでね。
大体、藍堂さんがここでくたばったら、
彼の実家にどう謝ればいいんだよ。」
「何だ、それ。お宅の子供を
自分にくださいみたいな感じの発言をしやがって。」
「てめぇの頭はどういう構造をしているんだ!?
嬢ちゃんと俺とじゃ年齢が離れすぎだろう!
一回りほど!」
「貴様、それはマスターに対する暴言だ!
取り消してもらおうか!」
「……あれ、ランサーは言わなくていいんですか?」
「……言いたいのは山々なのだが、
セイバーが代弁してくれているので。」
「……そうですか。」
「口論するのは結構だけど、
いつまでも続くようなら、
この聖杯の器は私が貰っていくわよ?」
黒い靄に包まれたままのルーラーの言葉に
セイバーとダニエルはハッとした。
S&WM37をしまった時雨の前に出た満月は
黒い靄の後ろに安置されているエミリスフィールの姿を見た。
5騎目であるアーチャーの魂を汲み上げたことで、
彼女に内包されている聖杯はその器を外側に出ようとしていた。
それで生じた刺激はエミリスフィールを痛めつけていた。
「………ッ……ッ…!」
本来の機能を取り戻そうとしている聖杯が内側で暴れるせいか、
エミリスフィールは胸を押さえて苦しんでいた。
「庭師である貴女ならわかっているでしょう?
治癒魔術を行使したところで、
この人形の内側から出ようとしている聖杯を
押さえることができないってことを。
この状態で聖杯の狂いを修復したとしても、
護り手の生命活動が停止してしまえば、
器は内側から出てきてその機能を稼動させるということを。
11年前に起きた災害が
時を越えて起きてしまうということも!」
その言葉にセイバーとランサーは各々の宝具を構える。
それを見た満月は目の前に、黒い靄に声をかけた。
「いつまで黒い靄のままでいる気?
5騎のサーヴァントは消滅した。
けど、ここに2騎のサーヴァントが残っている以上、
聖杯が稼動したところで魂を汲み上げない限りは
万能の願望機としての機能を発揮することはできない。」
満月の話に黒い靄はふふ、と笑い出す。
その不気味さにダニエルはグロッグ18Cの銃口を黒い靄に向ける。
「そうね。万能の願望機としての機能を発揮させるためには、
少なくとも後もう1騎のサーヴァントの魂を
くべなくちゃならないけれど……この姿のままでは
ロクに戦えないものね。
いいわ、我が復讐、我が憎悪を見せるとしましょう!」
そういうと黒い靄は人の形を取った。
セイバーとランサーは満月の前に立ち、宝具の刃先を向ける。
時雨と瑠樹は形状を変化させていく
黒い靄の様子に息を呑んだ。
「私は己を見捨てた祖国、
そしてこの世の全てに憎悪し、
復讐を誓った復讐者(アヴェンジャー)!
フランスが私を否定したのなら、
私が成し遂げた救済も否定すべきだ!」
「あ、復讐者(アヴァンジャー)?エクストラクラスのか!?」
「……マスター、まさかとは思いますが……。」
「……うん。信じたくはないけれど――――――。」
「……信じたくはないって、どういうことですか?」
信じられない、というような表情で
人の形を取っていく黒い靄を見る満月に瑠樹は訊ねた。
「……私の中に残っていた、
キャスターの記憶の残滓が言っていただろう。
真名を知れば、倒すことのできない相手。
11年前の聖杯戦争があった場所を訪れた時に、
私は言っていたよね。
倒すことのできない相手と言ったら、
百年戦争を終わらせ、
フランスを救いながらも火刑に処された聖女―――。」
「……ちょ、ま、マジなの……か……?」
満月の言葉に時雨は顔が真っ青になっていくのを感じた。
「―――そう、私は。漆黒の殺意と暗黒の憎悪を
羊水として産み落とされたジャンヌ・ダルクの別の側面!」
黒い靄が霧散する。
教会の跡地で内側から聖杯の器が出てこようとして、
苦しんでいる守り手の前に現れたのは邪竜を旗印とする、
聖女の別の側面にして許容量を超えるほどの
怨念の集合体によってその身を侵食された復讐者(アヴェンジャー)。
それが黒い靄の正体であった。






                                                                                                           続く。
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Fate/Gardener  ACT:8(32)

『―――――このままではトリスタン卿は
命を落としてしまいます。
お救いするには金髪のイゾルデ様の力が必要でしょう。』
かつてトリスタンがいた国で起きていた内戦が激化した時、
彼は深手の重傷を負った。
治癒するためには金髪のイゾルデの力が必要と判断され、
彼女のいる国に使者が送られた。
もしも彼女が来てくれるのなら、白い帆を。
拒絶の意志があるのなら、
黒い帆をあげるようにという言伝を添えて。
金髪のイゾルデはトリスタンの窮地を知ると、
すぐに行くことを決めて、船に白い帆を掲げた。
2人は愛し合いながらも互いに結ばれることはなかった。
だからこそ、金髪のイゾルデは危険を承知で
トリスタンに会いに行くことにした。
彼と結婚した白い手のイゾルデは金髪のイゾルデに
夫との幸せな日々を奪われるのではないかと疑い、
彼女に嫉妬していた。そして到着した船に
白い帆があげられているにも関わらず、
白い手のイゾルデは
「船に挙げられている帆は何色か」と訊ねた
トリスタン卿に「黒い帆が挙げられています」と答えた。
それを聞いたトリスタンは絶望し、
イゾルデの到着を待たずに息を引き取り、
最愛の人の亡骸を前にした
金髪のイゾルデは悲嘆のあまり、
そのまま絶命をしてしまった。
―――それがトリスタンの迎えた最期。
白い手のイゾルデが同名の別人に嫉妬していたことを知らず。
また、金髪のイゾルデが自分の亡骸を見て悲嘆し、
そのまま命を落としてしまったことを知らず。
もしも2度目の生が望めるのなら。
2人のイゾルデに会い、話をしたかった。
自分のせいで2人を悲しませることに
なってしまったことを謝りたかった。
聖杯にかける願いは2人との再会。
それが叶うと信じて。
マスターと共に戦いを勝ち進んでいくのだとそう思っていた。
でも、現実はそうではなくて。
マスターだった遠坂久遠の願いを叶えるためには
自分を含めた7騎のサーヴァントの魂を
聖杯にくべる必要があった。
それ自体、知らなかったのもあるが。
その事実をマスターから聞かされることがなかったことにも、
生前に受けた時よりも重い絶望を知った。
その後は頭の中が混乱してしまった。
その隙を突かれて、歴代の聖杯戦争で
敗北していったサーヴァント達の―――中には自分と
同じように隠された事実を
知らされた者もいたが―――怨念と同化し、
体を侵食されていった。
2人のイゾルデに会いたいと思った自分が悪かったのか。
それとも、マスターとの巡り会わせが悪かったのか。
それとも、願いを持つこと自体が罪だったのか。
「――――いいえ。願いを持つこと自体、罪ではありません。
ただ、間が悪かっただけなのです。
……トリスタン卿。」
―――――――懐かしい、声がした。
金髪のイゾルデでも、白い手のイゾルデでもないこの声は。
だけど、確かに聞き覚えのある声だった。
長いようで短かった時間とはいえ、
怨念に侵食されていた体は痛みを訴えていた。
鈍痛が残るなか、アーチャーは目を覚まして半身を起こした。
……そして顔を横に向けた時。
懐かしい人がそこにいた。結い上げた金髪と、
甲冑をまとった青い服。
アスファルトの道路に座るその姿を
アーチャーは見間違えるはずもなかった。
「……アーサー、……王……?」
アーチャーの言葉にアーサー王……アルトリアは静かに首肯した。
「………こうして相見えるのは、
貴方が『王は人の心がわからない』と言って
城から去って以来ですね。」
「………アサシンのマスターが言っていたのは、
本当だったのですね。相見えるまでは半信半疑だった。」
その言葉を聞いて、アルトリアは少しだけ悲しそうな顔をした。
「……前回の聖杯戦争で当時のキャスターを召喚した
マスターがコーンウォールを探索していた
アインツベルンより先回りをして、
行方不明になっていた我が聖剣の鞘、
全て遠き理想郷(アヴァロン)を入手した後、
キャスターの手によって満月の体、というより
魂そのものに埋め込んだのです。
それは満月を形成する基盤となったのです。
そのこともあり、私は満月と変則的な契約をかわした。
……それで彼女は私の力を
使うことができるようになった。」
「……それで、ですか。
初めて彼女と会った時、デシャヴがあったのは……。
――ですが、それならどうしてずっと
外に出てこなかったので……す……?」
「肉体の主導権は満月が握っていますし、
そもそも主人格は彼女です。
気絶などによって満月が意識を失った時か、
私が自らの意志で表に出ようと思わない限りは
満月の内側にいましたから。
……今回は貴方に言いたいことがあって、
満月に無理を言って表に出してもらいました。」
「……私に、言いたいこと、ですか。
王は人の心がわからない、と言って城を去った私に?」
アーチャーはそこまで言って、
自分は思ったように声が出ないことに気づいた。
怨念の集合体に侵食された影響か、
喉も体と同じように痛みを訴えているらしい。
「……ええ。貴方の言った通り、
私は人の心がわからなかった。
私のくだした決断は貴方達と相容れることはなかった。
それでも、未来という誰もが願う、
当たり前に欲しいと願うもの。
私はそれを守るため、剣に手を伸ばした。
……自分自身の選択に未練や後悔はなかった。
己の全てを捧げて、
国の為に尽くしたけれど、滅亡という結末を
回避することはできませんでした。
本当に、貴方の言った通り。
私は人の心がわからなかった。
ブリテンの滅亡を防ぐことができなかった。
私以外の者が王になれば、
ブリテンを救えたかもしれない。
だから、私は『選定のやり直し』と言う願いを
聖杯に託すことにしました。」
「…………。」
「……ですが、それはいけないと。
ブリテンの救済は人理定礎を破壊し、
世界そのものを壊してしまう。
選定のやり直しを願ったとしても、
ブリテンは必滅の終焉を辿ることに変わりはないと。
変わるとしても、経過だけ。
その運命はどうしようもなく、回避できないと。
全てを否定することは、
自分だけではなく周りをも否定することになってしまう。
満月はそう話してくれました。」
アルトリアの話に耳を傾けていたアーチャーは
自分の体が消え始めていることに気づいた。
「私の戦いは全てを救う正解ではなかったけれど、
間違いでもないと満月はそう言ってくれました。
……その言葉の意味を理解した今なら、
『王は人の心が分からない』という言葉の意味が
わかったような気がします。
……王として完璧すぎたが故に、
それが貴方達を苦しめる結果となってしまった。」
「王よ……答えを得た……のですね……。」
アーチャーの体がゆっくりと光の粒子となって解れていく。
消滅の時が近くなっている証拠である。
「……長い時間はかかりましたが。
そこに辿り着くことができた。
私の願いが人理定礎を破壊するものだというのなら。
それは決して叶えてはいけない願い。
だけど、貴方の願いは違う。
願いを抱くこと自体、
悪いことでも間違いでもないのですから。
先ほども言ったように、
間が悪かっただけなのです。」
「そうですね……願いを抱くこと自体、
間違いではないで……しょう………。
………王よ。願わくば、最期に1つだけ。
……レディに、謝罪の言葉を。
お守り通すことができず、申し訳な……いと……。」
「……伝えておきましょう。」
「……忝い……。」
――――その言葉が最後であった。
2人のイゾルデに会いたいという願いを胸に
2度目の生を得た悲しみの子の名を持つ円卓の騎士は
光の粒子となって消滅していった。
アーチャーの消滅を見たアルトリアは静かに立ち上がる。
「私からも、満月に伝言を。
―――私のわがままを聞いて頂き、ありがとうございますと。」
「はい。お伝えしましょう、騎士王。
どうかまたひと時の眠りを。」
アルトリアの言伝を引き受けたセイバーの隣で
ランサーは目の前にいる騎士王の姿を見た。
「……話をしたいことは山ほどありますが、
それは戦いが終わった後。
満月に時間を作ってもらいましょう。
今はやらなければならないことを優先にしなければ。」
「……ああ、そうだな。
此度は味方なら、時間は幾らでもある。
誉れも高き騎士王の剣、頼りにしよう。」
ランサーの言葉にアルトリアは頷くと、瞼を閉じた。
その姿はゆっくりと満月に戻っていく。
パチリと目を覚ました満月は両腕を頭上に伸ばす。
そしてぐるぐると回し始めた彼女にセイバーは声をかけた。
「アーチャーと騎士王からの言伝です。
彼は遠坂小百合に謝罪の言葉を。
騎士王はわがままを聞いて頂いたことに対する礼を
マスターに。」
「……そっか。彼、そんなことを言っていたんだ。」
セイバーが2人から預かった言伝を聞いた満月は
自分の両手を見て深い息を吐いた。
「………まあ、アルトリアについては。
わがままでも何でもないんだけど。
表に出てくる機会はそんなにないから。
ちょっとぐらい言っても構わないんだけどなぁ……。」
戦闘を終えた倉庫街を見回した後、満月はポツリと呟いた。
「生真面目なんだけど、
頑固なところもあるからね。
彼女は1度決めたことは曲げないし。
それが彼女の良いところ、といえばそうなんだけど……。
と、こんなところで無駄話をしている場合じゃなかった。
倉庫街の封鎖を解除しないと。
……あ、後は壊れたところの修復もしないと。
後々面倒くさいし。」
修復魔術の術式を起動した満月はそれを広範囲に展開した。
編み出された魔力が倉庫街の破損箇所を修復していく。
「………これで5騎のサーヴァントが脱落した。
となると、エミリスフィールは聖杯の器としての
機能をほぼ取り戻しているといっても過言じゃないかも。
万能の願望機としての機能を稼動させるためにはもう1騎、
根源に至るために孔を穿つためには2騎の
サーヴァントの魂を聖杯にくべなくちゃならないけど。
2人を聖杯にくべる気なんてさらさらないし。」
破損箇所を全て修復させた後、満月は踵を返した。
「………行こう。
エミリスフィールが安行山にいるとしたら、
そこにはダニエルやルーラーがいると思う。」
満月の言葉にセイバーとランサーは首肯する。
現時点で残っているのは彼ら2騎と、
前々回の聖杯戦争においてルール違反により
召喚されたルーラーのみ。
黒い靄に包まれているため、
その正体はまだ分かっていないが。
復讐と言う目的がある以上、
彼女はもう1つのエクストラクラス、
復讐者(アヴェンジャー)と化しているかもしれない。
「戦いは終わらせる。
……この都市に住む人間が土地もろとも死滅するなんていう
最悪の事態はなんとしてでも避けたい。」
修復魔術で戦闘が始まる前の状態に戻したことを
確認して満月は倉庫街を後にする。
セイバーとランサーは彼女に続く。
倉庫街から出たところで満月は足を止めた。
同じように足を止める2騎のサーヴァントに満月は口を開いた。
「………終わらせよう。この戦いを。」
満月の言葉に2騎のサーヴァントは静かに頷いた。












                                                                                                      続く。
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刀ミュ鑑賞会なのさ


本日、オカンと一緒にらぶフェス2016を鑑賞した紫水さん。

これでオカンは自分が持っている「つはものどもがゆめのあと」以外の刀ミュを
全部観たので、大体はキャラがわかったかなぁ……って感じ。

先週発売された「結びの響、始まりの音」は先週の土曜日に鑑賞したので。

刀ミュのCDアルバムもホイホイと買ったし、
グッズもちょくちょく買っているし、思っている以上にのめり込んでいるよ、オカン。

私が布教したとはいえ、ちょっとドン引き。

……いや、母娘で共通の話題をね?会話することはいいと思うんだ。

でも私も含め当人も思った以上にのめりこむってすごいなぁー、と。

悪い意味で言っているわけじゃないんだけど。


ただ、現時点でオカンがわかる刀剣男士は刀ミュに出ている20人ほど。

ゲームだとこれ以上の人数がいるんだよって言ったら、オカンの頭パンクするわ。

でももし刀ミュ、また新作公演とか発表されて新刀剣男士とか出たら、
また教えなきゃなんないんだよね……。

こーいう経歴持っていて、こーいう人が持っていたー、とか。

もし新たに出るとしたらその刀剣男士のイメージカラー、何色になるのかな?

ピンク系とブルー系、グリーン系、
それからオレンジ系、パープル系は勘弁してください。

紛らわしいのがいっぱいいるんじゃ。


紛らわしくないのが割と少ないっていうねオチつき。


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