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30代/二次元/メンタル/お洒落
社員さんのこと2
23:34 2017/2/7
わたしがはじめて社員さんを見かけたのは、店舗へ向かうバスの中。適切な言葉が見つからないのですが、独特の雰囲気があって、うーん……あまり良くない意味で目立つ人だったんですよね。なんだろう、自分よりも強い敵を目にしたときの、防衛反応が働く感じというのかな。

だからA店舗のブースへ向かった時、社員さんがそこに立ってるのを見て、えーーーこの人が今日組む人なんだ……って思いました。神経質そう、インテリそう、プライドが高そう、仕事ができそう、だいたいそんなイメージ。

わたしは前日に別の社員さんから、仕事の簡単な流れを紙に書いてもらってたのでそれを覚えてきてたのですが、社員さんはそれを見るなり「ああ、これあいつが書いたの?ダメだな。いい?俺が君のやるべき事をこれから教えるから、こんなのは覚えなくていいよ」と。

それで足を組んで椅子に腰掛ける社員さんのとなりで、わたしは床に両膝をついてしゃがみ、見上げながらお話を聞く……みたいなかんじになりました。その時点で、ああ〜この人はたぶんちょっと苦手な感じの人かも、もう主従関係ができてる……って思ってました。

ただものすごく頭の回転がはやくて、間違いなく仕事ができる人だとも感じました。それは良い意味だけではなくて、詐欺師っぽいかんじというのかな。言いくるめるのがうまいんですよね。

もう1人の男性スタッフさんが「あの人言い方きつくないっすか?でもなんか、かなりやり手だったらしいですよ」と言ってたので、

「社員さんってすごくお仕事のできる方だってうかがいました」と話したら、「ああ、誰から聞いたの?〇〇?そう。まあ、元々どこどこのエリアの店舗を束ねてたよ。2011年(だったっけ)の新卒で……、……、……この会社は2年目かな。社会に出てからは5年」。

また「先月は契約40本とった」とも言ってました。お話を聞いてると、たぶん社員さんはG店の店長で。でも店長クラスでもいちばん手取りが少ないやつは21万円くらい、自分は業績があるから45万円から50万円くらい、みたいな説明をしてた気がします。

役職持ちだからって給与が保障されてるわけじゃない、実力社会なんだ、って。

それでいろいろとこっちの恋愛について質問責めがあったあと、わたしも「社員さんはご結婚はされてないんですか?」って聞いたんですね。

そしたら「してないよ。結婚はまだしないかな。今はそれよりも金が大事。トップを目指したい。そういう意味ではまあ仕事が大事ってことになるのか」と言ってました。

とてもお金に関心があるみたいで、わたしの職歴……たとえば障害者施設の先生だったことなども「やりがいがある、ねぇ……でも介護福祉って金にならないでしょ?」みたいな。

「社員さん、カウンセラーとか占い師になれますよ」と言った時も「やだよ、そんな金にならない仕事」と答えてました。

まあそれはいろんな価値観があると思うから、別にいいと思います。お金はあるにこしたことはないしね。

ただ……スタッフさんを退席させて、わたしの恋愛についていろいろ言ってきたとき、わたしが慕ってる人のことを散々けちょんけちょんにして。

「相手は仕事何やってる人なの?年収は?あー、その職種なんだ。なんで女の子ってさ……その仕事のなにがいいわけ?君も仕事で選んだんでしょ?でもさ、そいつは俺から言わせれば君のことは女の子として見てないね、だって30じゃ価値がないでしょ?やりたいだけか、ただ暇つぶしで寂しさを埋めたいだけか、とにかくとんだクソ野郎のナルシストだ」

こんなかんじ。

ちなみに「好きな人はいる」と答えたとき、「えっ!?誰?うちの社員?なまえは?」って勢いがすごくて。「えっ、わたし、まだ入って二日だから社員さんたちのことわからないですよ」って答えたら「あ、あーそっか、そっか……」って。

あと、わたしはプロポーズを断った過去があるんですよね。その理由はおばあちゃんの自宅介護とか、おかあさんの借金とか……当時は新興宗教にもハマってたし、もちろんわたし自身のハンディキャップとかがあって、どうしても相手にその負担をかけたくなかったんです。だって結婚って、家と家との付き合いでもあるから……。

たださすがにその理由の全部は話してなくて、おばあちゃんの介護だけ伝えたんですけど、そしたら

「別れた理由をおばあちゃんのせいにしてるんじゃないの?おばあちゃんがいたせいで自分は幸せになれないんだって。そうやって自分は責任逃れして、他人のせいにしてばかり生きてきたんでしょ?君は結局何も努力してないんだ、言い訳ばかりのぐずなんだよ」って。

だから「違います、わたしはおばあちゃんのせいにはしてないです。結婚できなかったのは、わたしが悪いんです。わたしが、相手を信じる強さを持てなかっただけ……」と言ったら、

「そうかな?本当に?俺の目を見て言える?君は自分の意見がないだめな女の子だよ。ブレない女の子はさ、ちゃんと自分の芯がある。でも君は人から言われたことをそのまま自分の意見の上に上書きするんだよね。それってどうなの?もっと自分の意見を持った方がいいんじゃないの?」。

もうなんかこのあたりでだいぶわたしも参っていて、「社員さんとお話するの、怖いからいやです。わたしのことを見透かすから……」みたいなことをか細い声で言った気がします。

文章でどれだけ伝わるかわからないけれど、この人に言われると本当にそんなきがしてくるんです。わたしが悪いんだ、わたしが間違ってるんだ……って。

とても自分に自信がある人のように感じました。でもなにかの折に、「俺がいちばん嫌いな人間はね、俺に似ている人間なんだよ。俺は自分の性格が大嫌いなんだ。ひどいなって思うしさ、冷たいヤツだと思うしさ。だから他人の中にそういう面を見つけると、たまらなく嫌になる……」と言い出したので、

この人は本当はおおきな劣等感を持っているのかもしれないとも思ったんです。

さらに不思議だったのはあれだけこちらを否定しておきながら、帰り際に「あんまり自分のことを卑下しない方がいいんじゃない?」と言ってきたこと。あなたが言うから落ち込んだんですけど(;_;)

以上、拍手をくださった方の参考になれば!

まーちゃんへ
リアルタイムで打ち合わせしてます。進展、したらいいなあ。

話題:仕事の人間関係


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