prof:bkm:
30代/二次元/メンタル/お洒落
発達障害と妄想癖
21:51 2015/6/7
話題:薬

ストラテラの服用を始めてから、心療内科へ行く度にチェックシートを書いています。「朝すっきりと目覚める事ができますか?」「起きてからすぐ身支度を整える事ができますか?」「人間関係の問題はありませんか?」といった質問に「よくある・時々ある・少しある・全くない」のいずれかを当てはめていくものです。定期的に回答する事で、ストラテラの効果をたしかめるのだと思います。ちなみに先日答えた時にはあまり効果を感じられませんと書きました。実感したのは、朝の目覚めが少し良くなった事くらいだ、と。

だけど同じ発達障害を持つ人達のブログを見て回っていたら、大きな変化に気が付きました。それは妄想する事がほとんどなくなった事です。以前は起きている時の大半が空想の世界に意識を飛ばしていて、現実から逃避していました。

現実には引きこもりニートだったわたしは、しかし架空の世界の中では西洋ファンタジーの世界を駆け抜ける地図職人でした。薄暗い洞窟へ潜り、二手にわかれた道へたどり着く度、空豆くらいの大きさをした木炭の欠片で壁にしるしをつけるのです。鉱山でトロッコを走らせたり、ゴブリンの巣からお宝を盗んだりするのです。そのような自分で考えた世界観をネット上に公開し、約1年間、40人前後の読者さんと共にリレー小説を書いていました。それより前の年にもしょっちゅう剣と魔法の世界、妖怪の住む世界などの空想を繰り広げてきています。

目を覚ましている時は常にアイデアが浮かんできました。頭の中にはどんどん創作的な趣味の絵が浮かび、オーケストラの壮大な音楽が鳴り響き、次から次に妄想をする事ができる。というよりそれを止めるすべがない位でした。結果、人と話をしていても会話の中のちょっとした単語から妄想を始めてしまい、話を聞きそびれる事が多々ありました。

けれども、最近はそういう事がほとんどありません。あれだけ好きだったファンタジー世界に思いを馳せる事はなく、イメージやメロディーが浮かぶ事もなくなってしまいました。もう食事を抜き寝る間を惜しんで小説や絵を描く事もありません。心療内科の新垣先生が言っていた「頭の中が静かになる」とはこの事なんでしょうか……。芸術を趣味や仕事にしている人からすれば、思い付きがなくなるのは痛いかもしれませんね。

拍手してくれた方々どうもありがとね。

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