▼彼は、親をなくしてからずっと、家にいると息が詰まって苦しかったと言っていました。だけど今は違う、早く帰りたくなるって。帰る家に明かりがついていることに安心するなんて久しぶりの感覚だって。お世辞にもゆとりのある暮らしではないのに、毎日とても楽しいって。あんまり今までそういうところに触れないようにしてしたれど、彼のほうから話してくれました。
わたしのどこにそんな癒せる要素があるのかは分かりませんが、必要としてくれているのなら、彼の居場所にわたしがいることが許されているのなら、それはわたしの幸せでもあるんですよね。

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