スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

もしも…

人間は、
生まれる時も最期もひとりなんだって
誰かが言ってたけれど、

やっぱりひとりでは生きていけないよ。


少なくとも、私はね。
そんなに強くないもの。






もし…

私を悲しみから救ってくれる人がいたら、

私を大切にしてくれる人がいたら、

私を必要としてくれて、私もその人が必要だったら、


いつも私だけを見てくれて、
守ってくれる人。




そんな人が、

一番身近にいたとしたら。





気付かなかった私は

本当に愚か者だ。





きっと、

Nさんはそういう人。





だから、

けんちゃんと別れた寂しさだけで、

Nさんの胸に飛び込むことはできない。




だけど、


Nさんの優しさに
溺れそうになるよ…




『前から好きだった』






なんて、

まだ言わないで。





百歩譲って。

出会う前…


そう。
私たちは、お互い顔も知らずに仲良くなった。


SNSで知り合い、
けんちゃんはこの街に住む大学生。
私は40過ぎのおばちゃん。



SNS内のメール機能でお喋りして、

その時の感覚はというと、
自分の息子よりひとつ年下のけんちゃんに、
県外の大学に行ってた息子を重ねてたから、
母性しかなかった。


彼も、
親元離れて遠くからこちらに来てたから、
私にお母さんを重ねていたんだと思う。


しばらくそんな関係が続き、
彼から 会いたいって言ってきた。


7年前、
初めて会った時にふたりが着ていた服も、
天気も風景も、
今でも鮮明に覚えてる。



『出会う前って

メル友… ってこと?』




『そうです。

お友達です。

友達なら、別れることはありませんから。』





けんちゃんが、

百歩譲ってくれた。





前の記事へ 次の記事へ