『あなた』という、やすらぎに包まれて

本当は、
今日はけんちゃんの大好きなハンバーグを作って、夕飯を一緒に食べようと計画していた。

そして、カラメル系の美味しいケーキ屋さんのケーキを用意するつもりで。


でも、
けんちゃんのお友達が美味しいハンバーグをご馳走してくれるってことだったから、

私は食材も買わず、ケーキの予約もやめた。
ハンバーグなんて、いつでも作れるしね。


なのに、友達との約束はボツになったと…
昨日調子がイマイチで、大学を早退したけんちゃん。
友達は気を遣って　誕生日のお祝いは別の日に変更してくれたとか。




だから会いたいってメールが来たけれど、

私は私でママ友とお茶してお喋りしてた。



なんてタイミング悪い…(-ω-;)





会えないって言ったら、

『そうですよね、こんな僕に会いたくないですよね…』



なんでそんなに『グズオ』なのかしら(´・_・`)

行ってひっぱたいてやろうかしら。





ケーキ屋さん、

まだいいの残ってるかなぁ…

けんちゃんのお誕生日をお祝い出来ないのが寂しいとかじゃなく、

またまたけんちゃんが落ち込んでることに困ってるぷくぷくです(´・_・`)



けんちゃんと同じコースで勉強してる仲間は、
先輩後輩入り交じってお誕生日をお祝いしている。

それはありがたいことで、大学生ならではの楽しみだと思う。



けんちゃんのお誕生日にも、
みんなが彼の好きなモノをご馳走してくれる計画だそうで、


当の彼はというと、

『彼女と過ごすから別の日にして！』

ってみんなに言えなくて、

私にも何と言っていいか困って…


私の誕生日のこともあって、
一人で落ち込んでいるのだ。



無理もない。



私とのことを知ってるのは、
先に卒業したお友達だけで、

今　大学にいる人たちは、私の存在など知らないから
けんちゃんはフリーだと思われている。



彼女と…なんて言えないし、
誕生日に　ちょっと用事が…って言ったら、
怪しまれるだろうし。




けんちゃんは、
『やっぱりねーさんと過ごしたいから、
みんなには断ります。』


『ダメ！
せっかくお友達も予定入れてくれてるのに。
そちらを優先して。

私、お友達をないがしろにする人は嫌いなの。』




ちょっと言い過ぎたけど、

お祝いなんていつでも出来るもの。



それより、
お誕生日を目前にして

落ち込んでるけんちゃんを何とかしないと…