あーだこーだ

掻き乱される心に若干の不安を覚えながら、それでもひたすらに手を伸ばす。
ぼくは幸せだよ、なにも辛いことなんてない。
叶うなら、そう、そのままでいて欲しい。
人間はみんな変化していくものだから、もちろんぼくもきみも変わるのは当たり前なんだけど。
誰の色にも染まらないで欲しい、これはぼくの我儘であり嫉妬でもある。
くだらない感情に振り回されないように生きていきたいけど多分最初のうちだけだから、どうか見て見ぬふりをしてほしい。
ぼくも知らんぷりするからさ。
思い出せば、振り返れば、そこにはぼくを満たす柔らかい感情が広がっていて、つい溺れたくなるけど変わらないからね、と心に決めたことがあるから譲らない。
きみがいつ誰のものになってもいいように覚悟はしてあるんだ。
今日かもしれない明日かもしれない。
でもぼくは変わらずきみが特別だから。
きみは変わってもいいけど、叶うならこのままでいて。
欲にまみれたほんとうのわがまま。