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優しさ

ンキがパチ屋行ってる間にもやもやが溜まっていって帰ってきた時には不機嫌になってて、寝る頃には撃沈してた。
どうしたの?って聞かれて、喋ることできなくて黙ってたんだけど、「ちょっとずつでいいから言って?」と抱きしめられて「○ーの言葉で教えて?どした?」と何度も聞かれて、「何言っても引かないしちゃんと聞くし、○ーのこと知りたい」となでなでされたら少しずつ喋れた。
と言うか泣きながら話した。
ンキたんカウンセラーみたい!
私がほとんど被害妄想なことをだらだら喋っても、「そんなことないよ」とか「考えすぎちゃうんだね」とか、そんなようなこと言って、「○ーはがんばってるよ、俺はちゃんと見てるよ」とか優しい優しい言葉ばっかりくれて、たくさん泣いて話して泣いて泣いて、目が腫れた。
ンキたん私と違ってポジティブだなぁ。
溜め込んでたことたくさん吐き出せた。
呆れないで1時間くらいずーっと聞いてくれて優しくなでなでしてくれて涙拭いてくれた。
鼻は自分でかんだ。
ンキたんすごく優しい目で私の目をまっすぐ見てた。
いつも私には優しい顔してるけど、とっても印象的な目だった。
ふしぎなくらい。
あれ?この人本当に私を思いやってくれてるな、と思った。
うざいなぁとかしつこいなぁとか思わないのかな、と思って聞いてみたけど、思った事は一度もない、って嘘みたいな言葉くれた。
私はあるよって素直に言ったけど、それでも、ない、って。
そのあといっしょに寝たんだけど「愛してるよ、ずっといっしょにいてね」と、愚痴を吐かれた人とは思えないようなこと言ってた。
こんだけネガティブ発言されてよくそんなこと言えるなぁこの人ほんと不思議。
本物の愛情なのかな、なんて思った。
演技だとしたら表彰ものだな。
その日私はぐっすり眠れて、幸せだった。
今だって幸せ。
これからも頑張ろう。
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