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梅雨は好きだ。
何処にも行かなくていい、閉じ込められているように錯覚する。
窓から見える大きな雨粒がただ美しく、アスファルトに力強く叩きつけられて弾けていた。
ざわめくような強い風。
今日はおとなしく家に居よう、誰かに会いたい気分でもないし、そもそもみんな仕事があるし。
ニートな私はベッドに横たわって求人雑誌をぱらぱら適当にめくる。
なかなか都合の良い募集はない、先生がストレスに晒されておいでと言っていたので、多少キツい苦手な仕事を探すんだけど、やはり嫌いなものは嫌いで、目をそらしている。
人格を変えるような激務をこなすことが、荒治療だけど私には合っているらしい、それって今の人格じゃダメってことなんだろう。
私は変わりたいけど、今の自分で充分悲しみも苦痛も味わえることを少し誇りに思ってる。
プラスな人間になるのは難しい。
プラスな人間に変わった時、代わりに私は何を失うんだろう。
そんなことを考えているうちに雨が止んで、水溜まりを弾いて走る車の音に耳を傾ける。
こういう時間も、失ってしまうのか。
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