軽軽しい日記 体重は重いが


第五章 陰謀 野望 なんてこったい 5
 2018.3.19 04:07

さて 芝居 はけて 楽々座 お客さんが引けたあと

何やら 小屋の裏で ごそごそ 蠢く輩が数名

しかし すぐ近くに げじまゆの配下が 通って来ては

そそくさと逃げて行きました

彼らは また 何か悪巧みをしているのでしょうか?

が そのあとを

小さい影が つけて行きました

なんと 隼小僧こと 悲喜田 転倒 いや 今は 堅気の格好の速水少年です

そして それに付き従うように 足早に 急ぐ これも小柄な影が

ああ 大連娘の美々ちゃんです

いかにも 女学生っぽい 袴にブーツ姿 

誰が これを あの大連娘の美々ちゃんと思うでしょうか?

どうやら 二人 

あの 上野小山の山猿一派らしきものたちを 追跡始めたようです

芝居の 隼小僧に 捕り物小町さながら

素早い動きで あとを追いかけては

尾行しつつ

普段の風景に溶け込む 姿は なんとも 本物みたいなようです

さて あとをつけられてるとも知らぬ 山猿一派は

六区の中央にある 小料理屋 春へ 入って行きました

そこで 美々ちゃん 速水少年に小金を持たせて お客として 潜入させて

自分は 近くの かふぇぽいずんへと駆け込んで

マスターの毒島氏に何やら言伝てをして

またまた 小料理屋 春へ 戻ってきました

毒島氏 それを聞いては 店の電話にて どこかを呼び出しては 何やら 説明しています

楽々座の面々 ついに やつら 山猿一派へ 反撃を開始となったようですね





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