軽軽しい日記 体重は重いが


第三章 いざ ゲジマユ一家へ 4
 2018.1.14 04:06

美々ちゃん 小型ナイフを構えている 

すぐ後ろから 繭田一家の若い衆の一人 ちびの権左(ごんざ)が 抱きついては 

美々ちゃんを押さえつけようと。。。。。

「きゃーっ 何すんのよ〜」黄色い叫びをあげた そこへ

権左「こいつぁ なかなかのべっぴんじゃあねえですか?」

なんて すけべな顔で にやけていると

「野郎 離しやがれぇ〜」っと

横転師匠 素早く 権左の首根っこを捕まえるや 

エイヤァ

っと 投げ飛ばし さらに 駆け寄る 若い衆たちへ

「来るなら 来やがれ 全員 投げ飛ばしてやるぜ」と

啖呵を切っては 

美々ちゃんを抱き起こしつつ 「でえじょうぶかぁ?変なことされてねえか? ふざけやがって おいらの美々に 今度近づきやがったら お前ら ただじゃおかねえぜ!」と

鬼の形相で睨んでいると

どうも 若い衆や 大木 太郎 さらに兄貴分の 剃刀 安さえも 横転師匠の気迫に飲まれているようで 

身動きできぬも

 投げ飛ばされた ちっこい権左 頭に血がのぼっているようで 短刀を抜いては 横転師匠へ 突っ込んで来ようと

一触即発

そこへ 「うるせえな 誰でぇ せっかく 一杯はじめてるってのに 無粋に大騒ぎしてやがるのはよぉ」と

低いダミ声が 奥から轟いて来ては

若い衆たち 一斉に そちらへ 向き直っては 

「親方 すみません 今 こいつら 追い出しますから」と平謝りしています

奥から 出てきた その貫禄あるぶっとい男

顔には これまた ぶっといゲジマユが。。。。。

そうです この一家の親方 ゲジマユこと 繭田 徳蔵が出て来ました

そこへ 横転師匠 「おお ゲジマユ〜おめえによぉ ちょっくら 用事あって来たんだがよ〜 こいつらが邪魔すんでぇ」

「てめえ 何 親方に対して ふざけたこといってやがんだァ」と 剃刀 安が 怒鳴れば

一瞬 横転師匠を見た ゲジマユ いや 繭田 徳蔵

睨み顔を 回りに見せては 「おお なんでぇ 師匠じゃあねえか どうぞ どうぞ こっち上がって 」

若い衆たち ゲジマユのこの態度に 唖然としつつ

「親方ァ こいつはァ?」

「馬鹿野郎 俺の昔馴染みでぇ おお タケオ すまねえな こいつら お前さんが 誰だか わかってなくて」

「いやぁ 構わねえよ おいらの連れも ナイフなんざ投げたりしたしな あはは 」


「横転さん。。。これは」美々ちゃんも まるでわからぬ顔つきで 今度は 横転師匠に 訊ねれば

「なあに ゲジマユたぁ ガキの頃からの友逹でぇ なあ ゲジ徳ぅ」

「タケオぉ そのあだ名 久々聞いたなぁ 早く上がれ おい お前ら 酒もってこい 今夜は 宴会でぇ」

なにやら うまく ことが 運びそうですね。。。。。





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