螺旋状に突っ走って死にたいプロフィール
2012/12/12 Wed 06:36
人間は壊れているから、神様がいるとしても救わないよ

話題:最近観た映画





アンチクライスト

海外で賛否両論だったこの作品

日本で公開が危ういとも言われていましたが、無事公開されDVD化もされました

本当に悪趣味な映画です

監督が監督なだけに予想通りな気もします

なんか「ほら、こんな感じの映画にすりゃ胸糞悪いだろ?」って言われてる気がして、胸糞悪くなっている自分に自己嫌悪します

この監督は音楽や映像の使い方が非常にうまく、とくに映像は見入ってしまうくらいの綺麗さ
だからこそ余計に話の暗さが引き立ちます

タイトル通り、キリスト教が絡んでくるわけですけど、こちとら無宗教ですからね

キリスト教のうんたらかんたらを知らなければ、だからなんなんだよって話で終わります

が、知らなくても十分です

こっからはネタバレなんで観てない人は気をつけろ!


まずね

冒頭からモノクロで

セックスに耽る夫婦

そして窓から落ちる幼子のシーンから始まります


セックスに夢中で子供から目を離していたら、子供が窓から落ちましたよってね

いきなりヘビィ

いきなりジャンプ
ホップもステップもない展開

こちらの心の準備とか無視ですよ無視



まあそれで奥さんが精神病んで、セラピストの夫が奥さん療養のため山奥に向かうと

そんで奥さんの闇が加速するわけです

うわーいわっかりやっすい

けれどなんか宗教絡んで、色んな言葉がでてくる
これは自分で調べた方が楽しいよ


まあオチ言うとね


奥さんね
気づいてたのね

子供が落ちそうなこと

でも自分の気持ち良さ優先したわけだ
子供が窓から落ちてるときに、快楽に落ちてたわけ

うまい!座布団よこせ!


端的に言うと、子供より絶頂に達することを優先させたのね

夫は結局妻をカウンセリングしてたのにそこには気づかず、と


キリスト教は女性蔑視するという側面があってね

快楽に溺れやすいからとか理由があんのよ

そのあたりを表現してんだよ

快楽を優先するとかアンチクライストだよねってわけ

終盤は怒涛の展開

自分の性器を気づけたり、足に色々ぶっさしたりね(キリストの磔や自罰行為っていうのへのオマージュだね)

で、夫は結局、妻を殺して燃やすの

この夫もね
妻を愛していて治そうとはしていたけど、表面だけの行為で独善的なアンチクライストだったってこと


人間の醜さみたいなのを露悪的に見せつけられりゃそりゃあ眉をひそめる人間多いよね

この監督煽るのうまいなあ

キリスト教の知識が多少あった方がいいです
クリスマスも近いしね

ただぼけっとクリスマスを過ごすよりは良いんじゃないかな

この監督の作品は観るとしばらく観たくないのだが
また観たくなる中毒性があるね

ダンサーインザダークもそうだしなあ



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