2011.10.15 13:38
彼女
妻がいる人に恋するあなたには梅酒ロックがとっても似合う
いつもなら両手叩いて笑うけど今日は口元隠すための手
無防備に両足前に投げ出して地べたに座りあなたは眠る?
トイレではなくておしっこ行きたいと言って席立つあなたを見送る
掃除してシーツを洗う土曜日は彼氏と遊ぶ日曜のため
ジャケットの裏地気にしてデート用コーディネートを考えている
「ハリポタの前作うちで見よう」ってデート2回の約束である
たった今隣の席にイケメンが移動したのに気付いていない
初めてのひとりランチに来たカフェで別れ話を目撃してる
「彼のこと好きなのか、彼の耳たぶが好きなのかって微妙なところ」
親指を酷使しながら今彼が思うこととか推測してる
気を使うわけじゃないけど3人でコンビニに行く気分ではない
何人かいれば平気で男の子のお部屋でだってシャワーを浴びる
「おはようも」も爪先立ちもまばたきも笑い終わりも耳の形も
店先で花の名前をすらすらとさながらそれは呪文のように
食堂で昼食べながらまた後姿を探すアンテナちらり
太陽が起こしてくれるはずだってカーテン少し開けたまんまで
「ちゅーすればいいじゃん」なんて簡単に言うがわたしはあなたではない
マニキュアと言えないくせにペディキュアもちゃんと塗ってるパンプスの中
昨晩はドレッシングがなくなっておとなりさんに借りたんだって
アルバムを見ればあなたが笑ってて いないページはあるのかないのか
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