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  2015.12.4 16:24 test


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  2013.7.22 19:26 マトリックスパロ=よこりょ=

「なぁ、俺こんな事、今までなかった。感じた事もなかったのに、俺と、お前には何が起きてるん?」
「知りたい?」

水が注がれたコップを横山の前にそっと置いて、錦戸はポケットから錠剤入れを取り出して両の手に隠した。
そんなの持っとくほどマメな男だったかと横山は呆けながらその様子を見ている。

「ここから先の話は、横山君自身で聞くか聞かへんか、決めてや。」

錦戸は横山に自分の両腕を差し出し、握っていた拳を開いてみせた。


「こっちの青いカプセルを飲んだら、横山君は今までの話を聞かなかったことになって、いつも通りの、家のベッドの上で明日の朝を迎える。こっちの赤いカプセルを飲んだら、嫌でもこの世界の、真実を知ることになる。」


何てとんでもない事を言い出すんだろうと、横山は思った。

「何を言うてんの?真実?」
「俺はいつだって横山君に嘘をついたことはないよ。これからも嘘を付きたくない。ただ、知らなくていいこともあんねん。」

横山は錦戸から向けられる眼差しに困惑していた。こんな淀みのない目をしていたなんて知らなかった。
頭が痛い。

「この話って、嘘か本当かって話?」
「そういうこと」
「全部、何もかも夢でしたってこと?」
「うーん、合ってるし、間違ってる。現に今は夢では無いしね。」
「お前はどうなんの?」
「ここでは行方不明のまんまやで。これは変わらん。」
「ここでは?」
「うん。俺はもうここにはいないから。いようと思えばおれるけど、ずっとはおれんしね。横山君がどっちを選ぼうと、これは変わらん。」

「ほんなら、」 
「横山君。こっから先を聞きたければ、赤を飲んで。ここでやめとくんなら、青を飲んでや。今言えるんはこれだけ。時間がない言うたやろ。」

錦戸は情けなく眉毛をハの字にして、口をすぼめて横山を見上げていた。元々錦戸はせっかちな男だったけれど、こんなに結論を急ぐ男だっただろうか。錦戸は真実を知ったというのか。自由を代償に自由を手にいれたこの人生を投げ打ってでも知る価値のある、その真実とやらを。家族はどうなる?友達は?仲間は?錦戸は泣きたくなるくらい凛としていた。

無意識に食いしばっていた横山の唇が切れる。頭が痛い。幼い頃の、俺が泣いてる。


「その痛みがほんとか嘘か。横山くんは、説明できる?」 


横山は咄嗟に錦戸の右手からカプセルを掠め取って水を煽った。





「俺ね、あの人に言われたの。

『あなたの痛みを理解できる人が、あなたが救うべき人であり、あなたにとっての救世主。』やって。 」



「だから、死なんとってよ。横山君」

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  2013.7.22 14:15 マトリックスパロ=よこりょ=

「横山君、悪いけど時間がないねん。」

何の変哲もないいつもの錦戸だ。数日剃っていないであろう無精髭姿が似合うようになりやがって。
でも、どこか違う。単に大人になったんじゃあない。今までの錦戸が遠く離れてしまったような、感じたことのない雰囲気が漂っている。この緊張感を生み出している。

「横山君最近、変だな、妙だなって思うこと、ない?」

思えばあの時錦戸があんなことを言うもんだから、横山も言葉では表現できない奇妙な感覚に陥ることがあった。
錦戸がいなくなってから、まるで錦戸亮なんて存在が今まで存在していなかったんじゃあないか、それくらい当たり前のように時間が過ぎ、人ごみが自分の肩をかすめ、今横切った野良猫が軽自動車に轢かれてしまったことなんて、まるでどうでもいいと思わせる。


「なんで皆、そんな平気でいられるん?」
「何の話?」


「兄ちゃん」

仕事を終えて自宅に戻ると自分を呼ぶ声がする。そうだ、弟が遊びに来ていたんだった。

「ただでさえ白いのに、更に白なって消えそうになってんで」
「おぉ…」
ソファに仰向けになり、眩しかった瞼をふさいで意識を手放し、

気が付いたら夜道を歩いていた。


「横山君」

後ろから声がして、振り返ると黒いスーツに身を包んだ錦戸が立っていたのだ。



「もしかしてお前あの時、めちゃくちゃ勇気出して、俺にあんなこと話したん?」
「うん、そう。気付いてくれた?なんか、巻き込んでごめんな。」

錦戸はコップ一杯に水を注ぎながらヘラっと笑ってみせる。

「そんなつもりじゃなかってん。けど横山君以外にも俺おんなじ事相談しててんけど、あと皆誰もなんも変わってへん。ということは横山君もそういうことなんよ。」
「いや、意味が分からへん。分かるように言うて。」
「今の横山君はあの時の俺とおんなじ。今、何が正解かわからんやろ。何が本当で、何が嘘なのか。」

錦戸は掠れた声で横山に言った。横山は自分も錦戸もおかしくなってしまったのだろうかと困惑の色を浮かべて、ただ床を見ることしかできなかった。

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  2013.7.22 12:59 マトリックスパロ=よこりょ=

「なぁ横山君。目が覚めたのに、まだ、夢見てるような感覚になる時って…ある?」
不安げだが必死さを滲み出した声色で、錦戸は横山に問う。

「うーん…眠りが浅い時とかは、目覚ましが鳴って、止めるやん?でもその後またすぐ目覚ましが鳴りよって、おかしいなぁ思ってそれをもう一回止めたら今度こそ目ぇ覚めんねん。んで、あれっ?てなる事がたまにあるけど。一回目の目覚ましの時は、まだ夢の中やねんな、多分。」
「そっか」
錦戸は少し微笑んだ。


横山は次の日、錦戸が行方不明になったと知る。


「何?急に。自分疲れとるんちゃう?」
「んー。何か、例えば今日、横山君に会いました…とするやん?そんで遊園地に行って、転んで、膝を怪我しました。でも、怪我をした後、気が付くと自分のベッドの上におんねん。ああ、横山君と遊園地行ったんは夢やったんかーと思って膝を見ると、確かに、怪我してるんよ。」

錦戸がそんな奇妙な事を呟き出して、実際に転んですりむいたような跡がのぞくかさぶたに覆われた膝小僧を横山に見せるものだから、横山は思わず眉を寄せて錦戸を見ていた。

夢のような現実のような錯覚を起こしている事を自分に話したこと以外、別段普段の錦戸と変わった様子は見られなかった。
一体何があったというのだ。言い知れぬ不安が錦戸を襲っていて、心の病にかかって行方をくらまし、今危ない目にあっているんじゃあないか。考えだすときりがなかった。



「横山君」

夜道を歩いていた時にふと声がして、振り返ると黒いスーツに身を包んだ錦戸が立っていた。

「…お前。に、…おい、お前今まで何処に…!!!」
「ごめんやけど、今あんまり説明してる暇ないねん。こっち」
「おい!!!なんっ…!!!亮!!!」

錦戸に左腕をつかまれて、横山はとても錦戸の趣味とはかけ離れた車の後部座席に乗せられる。
もちろん横山は大人しく捕まっているでもなく、助手席に座って前を見据える錦戸の背中を蹴り飛ばしていた。

本当は、「よう帰ってきたな」なんて柄にもない言葉を投げかけてやりたいのに、状況もつかめないし矢継ぎ早に自分の口から飛び出す言葉は口汚く表現された、今まで連絡もなく何をしていたのか、何処にいたのか、 おかしな事件に巻き込まれていなかったか、仕事はどうするつもりだ、だった。

「ごめんな、ちょっとここからは離れてたけど、最近戻ってくるようになった。それに、おかしな事件にも巻き込まれてへんよ。ありがとう」

そんな言葉とともに、車は雑居ビルの一角で止まった。


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  2013.6.16 16:17 Androidホーム画面



jpegで保存したのがそもそもの間違いだったと後悔している。どうしても画質が劣化してしまうんだけど、自分用に作ったAndroidホーム画面です。よろしければどうぞー

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  2013.5.12 15:38 (´;ω;`)

いじめる?(´;ω;`)いじめないよ〜(´・ω・`)ヽシ

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  2013.5.12 15:36 絶望したっ!!!

仮にいつか自分が結婚するってなったとするじゃん?結婚式に呼べるような友達が少なすぎる事に気が付いて絶望した(´;ω;`)家族オンリーにしてもらうしかないな(´;ω;`)

将来を勝手に妄想して勝手に悲観するお年頃なのでぃす(´;ω;`)

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  2013.5.10 12:26 ぼっち飯

私は学生の時も何とも思ってなかったけど、ぼっち飯って社会人になったら普通だと思うんだけどね

うちの部署なんて同じ部屋にぼっち飯がい過ぎて最早ぼっちではない。一切会話はないけど寂しくないし惨めでもない。赤信号、皆で渡れば怖くない原理である。

かといって仲が悪いとか会話ができないってわけじゃないんだけどご飯時以外にも仕事とは関係ない事を話す機会なんていくらでももてるし、まして年上の男の人はアタスみたいな小娘と何喋っていいか分からないと思うわ・ω・;アタスもそうそう話のネタを持ってないしね・ω・;


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  2013.5.8 08:34 光一

光一のGravityコンのDVDまだかなぁ
  /⌒ヽ  く/・ ⌒ヽ   | 3 (∪ ̄]  く、・ (∩ ̄]  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


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  2013.5.7 08:50 Amazon

今年に入ってからAmazonで品物を注文し過ぎてこのペースだと、そのうちAmazonから売上に貢献したで賞とか貰えるんじゃないかと思ってる(^o^)もちろんAmazonのプロ(?)からすればぺーぺーどころか鼻くそレベルだろうがね(^o^)多分、Amazonカードとかで支払った方が圧倒的に楽だし便利だよな…今度からそうしよ…。

最近Amazonの支払いを毎朝寄るローソンで支払ってるんだけど、絶対「またこいつかよレジが詰まるんだよこの野郎」みたいな目で見られてると思う。またヲタクが来たよ…みたいなね。一時期一番くじとかすごい引いてたし。一番くじも結構レジ詰まるんだよ。確実にそのローソンでのアタスのあだ名は「ヲタク女」になってると思うわ(^o^)

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