infinity

これは全て夢なのだから
 2月22日 22:22

ミラージュで直高











「…なお、え」

「此処に居ますよ景虎様」

「…直江…」

「はい、なんですか」

「皆ひどいんだぜ…譲もねーさんも千秋もさ、皆お前が死んだって言うんだ」

「はい」

「直江は小太郎だって…直江は直江なのにな…」

「えぇ、景虎様
何時でも傍にいますよ…愛しい貴方」

それは貴方の思い込みです

もう『私』は生きてはいないんです

「…なぁ
   呼んでくれ

最近お前オレの名前呼んでくれないよな

高耶さんって

お前の高耶さんって言い方…凄く…好きだから…」

懇願する様に此方を見上げる瞳
何時もと違いその瞳には挑発も余裕も敵意も憎しみも何も含まれていない
頂点に立つ者が持つあの眼をしていない

只の『仰木高耶』として寂しげな瞳をしている


「何度でも呼んで差し上げますよ
高耶さん…高耶さん」

ぎゅっとその躯を抱きしめる
昔より成長し、筋肉も増した筈

なのに幾分痩せた様な気がする

細く滑らかで程良くついた筋肉

全てが自分を興奮させる

「暖かい…直江」

「…高耶さん」


嗚呼神様!

どうか俺にこの人を汚させて下さい

「高耶さん…貴方を汚してしまいたい
俺の想いを全て…貴方のココにぶち込んでグチャグチャにして犯して全て注いであげたい」


ソッと誰にも開いた事のない「躯」を撫でる
内腿に手を這わせるだけで面白い位に反応する躯

「なっ…おえ…やめ「俺は貴方の保護者になりたい
父親の様に暖かい愛で包み込んであげたい

貴方の兄上にもなりたい
何があろうと切れない縁と想いが欲しい

貴方の親友であり恋人であり下僕になりたい


その想いを全てこのナカに…イれたい」

「や…っ!!」

「喜びも悲しみも愛も憎しみも!全て貴方に捧げよう!愛して愛して愛して愛して憎んで憎んで憎んで憎んで…それでも貴方が好きだから…その証を貴方へ…俺の××××を注ぎたいんです」

卑猥な言葉を囁くだけで羞恥に染まる頬


もしこれが現実だと知ったら貴方はどうしますか

直江信綱が死んだのは夢ではなく現実だと

今口にした欲望が全て現実だと

貴方は寝ている訳ではないのだと


全て知ったら貴方はどうしますか?

正気を保ち、狂気に捕らわれ自らと日本を滅ぼしませんか?


だから今はいいのです。

【これは全て夢なのだから】



貴方が見てる夢だから

だから安心してお休み下さい、高耶さん






end

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