18/06/16 21:30
  最近読んだ本

話題:最近読んだ本


200ページまでいってもマープルが出てこないマープルシリーズ。
田舎町に次々にばら撒かれる悪意の手紙と疑心暗鬼、そして出てくる犠牲者。
犯人は誰なのかを療養しにやってきた兄妹が主人公となりアレコレ頭を悩ます話。
なぜ手紙を出すのかという犯人の目的と、兄が何気にボカスカと大事な発言をしてるのでマープルのようによく聞くのがミソ。ダイアモンドの原石のような女の子と兄の絡みと妹の相手が誰かとラブストーリーとしても楽しい本。


新書サイズで気楽に読める水木しげるのミニ妖怪図鑑。
大人が見てもギョッとする迫力の絵。色々なあの世、神様に近い妖怪、バラエティー豊かな妖怪、ねずみ男の嘘くさい解説つきの鬼太郎のバトルの話。味方のメインは柳田邦夫の本から出して、敵は石燕から出してるのかぁ。天井下がりの項で昔は天井には死体が沢山あったのだからという文章がサラッと書いてあって怖かった。厩の神様の馬の顔がトラウマ級に怖い。
牛鬼がいる。


イギリスで若干18歳で図像学を極めた主人公と若き老舗画廊の青年と+アルファのメンバーが、見るだけで自殺したくなる呪われた絵を探す話。
西洋美術、イギリスもの、呪いが好きな自分にジャストフィット。リバティーのワンピース、イングリッシュガーデン、ウィリアムモリスの壁紙、ウェッジウッドの紅茶セット、異人館どれも素敵。主人公ふたりの会話が無駄にギスギスしてるのが喉に引っかかる。西洋美術のモチーフものの本を久々に読み直したくなった。ゴヤが出るあたり分かってるゥ!


主人公の篤子は五十代。娘の600万のゴージャス結婚、義父のお葬式、義母へ毎月九万円の仕送りで、1200万円の貯金がドカンと減り、更に悪いことが…どうする!の話。定年間際に1000万円以上貯金してても、お金がごっそり無くなる出来事は起きてしまって、誰が貧乏になってもおかしくないと改めて実感。
身の丈にあった生活、見栄を張らずに腹をわって話せる友達がいるといい、ちゃんと家族とお金の話をする、大事な場面で断る勇気をもつ、どれも参考になった。この本の人物のようにに隣の芝生は青いようで実は根っこが腐りかけてるのかもしれない。



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