14/03/30 19:38 (:本)
  オスカー・ワイルド『サロメ』読みました

サロメ (戯曲) - Wikipedia
ja.m.wikipedia.org

サロメ (ヘロディアの娘) - Wikipedia
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唯美主義とラファエル前派の美術展観る→世紀末美術が気になる→ギュスターブ・モロー→代表作のサロメ『出現』は凄いな→ビアズリーの『ヨカナーン、わたしはお前の口にくちづけしたよ』絵が怖っ!→サロメを読んでみようかな…の流れで、最近サロメが気になってたんです。


で、さっき読み終わりました!

というより読み始めたら、話がシンプルなのもあり、すらすら読めたんですよね。

なんだろ…あの強烈なビアズリーの挿し絵効果もあるんですが、とにかく凄い中毒性ありまくりです。
なんてエログロ猟奇。
でも、何回も読みたくなる不思議な魅力があります。

旧字態だから文章が地味に読みにくかったけど、宝石みたいな比喩表現が豪華絢爛に飾り立てられてて、文章を眺めるだけで惚れ惚れしてしまいました。

あの話は、例えるなら人の血を存分に吸った宝石みたい。
もしくは猛毒に浸された孔雀の羽根。
そんな読後感でした。

好きな場面は、
サロメが踊りの褒美にヨハネの首をくれって言うのを、王様が
『もっといいものあるから!ヨハネの首はまずい!
それ以外ならなんでもあるから!
国半分だってあげるし、すごい宝石あるよ!例えば…』
みたいに、素晴らしい品物を挙げていく所。

エメラルド、二種類の紫水晶、虎や鳩や猫の眼の色をしたトパーズ、ガーネット、クリソプレーズ、トルコ石、琥珀の盃、サファイア、白孔雀、鸚鵡の羽根の扇etcと聞いただけで生唾ものなのに、ヨハネの首欲しいって…。

いやー、狂愛って凄いですね。
こういうのもヤンデレって言うんでしょうか?




話題:最近読んだ本

↓個人的に、デュルメルのこのサロメがイメージに合ってる気がする







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