みかどくんが死んだ。
だからみかどくんが大事にしていたネズミくんを悲しみと一緒に育てなきゃならなかったのに
ネズミくんはみかどくんが死んでからすぐに死んだ。

声も出さずに、だけどみかどくんが死んで悲しくて
それにたえられないというのが伝わった。

みかどくんはとても大事だったのに
それが人が犬かモモンガなのか思い出せなくて
とりあえずネズミくんをそっと握りながら
私は外に出る。

友達に書いた手紙を探して
やっとそれをみてみかどくんがみかどくんという名前と知る。
それでも七変化するみかどくんの遺体を抱えて
私は裏庭の草が抜いてあって粘土質でふっくらした部分を深く掘る。

見上げると綺麗な星が見えるから、そこなら私がそばにいないときと
みかどくんとネズミくんの側にはお星さまがいるから。

お母さんもそこならいいと言うだろう。

大泣きしながら土を掘る。
掘った土はバームクーヘンになった。
埋めたところから素敵なものが産まれるから、のせる土が多すぎるとみかどくんとネズミくんが苦しくなるからって
そんなに深くしないように、って注意して掘った。


カオス。