話題:疲れた
昨日ね、えらい疲れることがあった神田です
今月いっぱいで職場を去る女がいるのですよ
有給消化もあるから今週末にはいなくなる
それは聞いていたので、時間のある時に挨拶をしておくかと思って、その女の部署に顔を出したのよ
そしたら一発目、自分が去る日に会いに来てくれると思っていたから今日は何も持って来ていない、だから去る日にまた来てくれ、と言われた
俺に何かくれようと考えていたのだろう
夜勤が一緒になった時には飯をおごってやったり、悩みを聞いてやったりした
だからその女は俺を頼っていたと言うか、気軽に話せる人として認識していたのかも知れない
だが職場での立場は対等ではないのだな
上下関係として考えれば俺の方が上なのよ
その上の人に対して言う言葉ではないだろうと思った
だが、彼女の発言を聞いていた同僚の奴らは誰も彼女を咎めない
無関心に近い雰囲気だった
まあそれは俺も感じていたことなんだけど、この女は浮いてる存在ってのかな、他の人と何かちょっと違うのよ
はっきり言えば、学生時代まで生まれ故郷で過ごし、就職する段になって東京に出てきたもんだから、話し方とか行動が都会のスピードに乗れないタイプ
職場選択を失敗してるから、早いうちに転職を考えろと言ったのも俺なのよ
この女と仕事をすると、その仕事量が増えてしまうのだ
何をするにも遅い
そして面倒なことに、末っ子気質を前面に出してくる
周りの人は自分にもっと優しくするべき、だとか、多少のミスは許してくれるべき、と思ってる
可愛がられて育ったのだろうね
社会では、それは通用しないというのがわかってないのだな
塾でもそうい子がいたんだよ
何とか周りに溶け込ませる努力をした経験がある
その経験があったから、職場では俺だけが彼女にとっての理解者だったのかも
だが、そういう子に接する時は疲れるのだな
そういう子は自分中心に世の中が回ってると思ってるから、手を差し伸べざるを得ない人の気持ちまでは理解できない
そして二発目はですね、帰りは荷物が多くてバスに乗るのが大変そうだったもんで駅まで送ってやったですよ
ところが駅に着いても車を降りないんだよ
そのうち後ろから車が来て、その場を離れなくてはならなくなった
仕方なく来た道を戻り、少しなら停車できる場所に移った
なんで降りないんだよバカ!と言いたい気持ちをぐっと抑えて、電車行っちゃったよ?って言ったら、「もう少し話していたい」なんて言いやがった
冗談はよしてくれの気分だった
この女が去る日は俺は休みだからその日は会えない
だから送ってやったのに…
女はナビを操作して自分が住むアパートの場所を目的地に設定しようとした時は、さすがの俺もその手を止めた
この時間だと電車の方が早いから!と言ったら女も諦めたみたいだが、こんな女とは早くバイナラしたいと思った
だがその後ファミレスに移動し、1時間半も話を聞く羽目になった
帰宅後、B子に話を聞いてもらった
すると、「塾長は、基本的に女の人に優し過ぎるんですよ。だから勘違いしちゃう人も出てくるんです。妙に大人っぽい(おっさんぽい)所があるから相手が気を許すんですね。だから今日みたいなことも塾長が招いた結果なんですよ。自覚して下さい!」と言われてしまった
でも女には優しくするのが当たり前では?と反論すると、「だから過剰な優しさが駄目って言ってるんです」と、さらに強く言われてしまった
だがそんなこと言われても、普通の優しさと過剰な優しさの違いがわからんぜよ、と言ったのですよ
するとB子は「それがわからないんだったら、接しないのが一番ですね」と言ったついでに「世の中私みたい女は少ないんですよ。このままだといつか問題が起きますよ」と警告されてしまった
はい、わかりますた!と答える他なかった
問題が起きては困る
今日から極力女とは話さないように努めようと思う神田でした